まだまだ尺貫法で頑張ってます!

世の中(日本)ではとっくの昔にメートル法での単位でモノの大きさや重さ、質量が測られているのに、当業界は(仏壇仏具業界は)未だ尺貫法を使っています。

いや、表記はちゃんとメートル法のcmとかで示されているのしか見ないよって言うかもしれませんが、それは消費者目線というもの。

仏具の単位は製造者や販売者の取引では、寸、尺、匁で取引されているものも少なくありません!

受注製作の仏具なんて、こっちがcmやmで出しても、職人さんは寸尺で見積もりが上がってきますからね。

お客様には、販売者や取引業者が消費者に分かりやすいように、変換して提示しているのです。

ローソクなんかも昔からの手作り和蝋燭なんか単位は匁(もんめ)を使っているものが多いです。

何が言いたいかというと。

僕は、消費者に伝えるのはメートル法でいいんですが、業界的にはこのまま尺貫法を使ってもらいたいと思っているんです。

それは、測り方にも昔から伝わっている技法の魂が宿っているからです。

日本古来の技法はその測り方によって伝えられてきたもの、それには目に見えない何かも一緒に受け継がれてきているからです。

伝統の技を伝えることは、先人に尊敬の念をもって望むこと。

その為には、測り方一つとってみても踏襲しなければならない事もあると思います。

それに、難しいこと抜きにしても、仏像や仏具なんかの伝統工芸品って寸とか尺で表した方が、何かしっくりこないですか?

それは、日本では中国から伝わってきて以来、約1000年以上、尺や寸でモノが作られていたからではないでしょうか。

尺や寸に何かを感じませんか?

僕は感じます。^_^

月曜日の夕暮れにお腹が減って、近くのコンビニで買ってきたケーキとから揚げを食べながらそんなことを考えていました…。(笑)

宮大工 西岡常一

「大陸の雨の少ない建築を学んだけれど、飛鳥の工人は日本の風土というものをほんとうに理解して新しい工法に変えたちゅうことです。軒を深くし、基壇も高くした。こういうのを賢いゆうんですわ。」

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