法具の効力を考える一線

“これがあれば願いがかなう”

そんなモノがあれば、
そのモノを手に入れたくなります。

【五鈷杵】

ありがたいことに
素晴らしいと言っていただける五鈷杵を取り扱いさせてもらっています。

ご寺院様でもお使いですし
修行にお使いになる方もあります。
お守りとされる方もあります。

何も書いていませんが、
“効力”というお問合わせを頂くことがあります。

法輪堂の法具の効力という考え方について書きたいと思います。

目的を
お守りにされても
効力を期待されても
お客様の選択の自由なので何も思うことはありません。

効力についてお問い合わせいただくのは、
法輪堂にどこか信頼くださったからかとも思うのです。

ただご注意いただきたいのは、法輪堂は
効力ありますと掲げてご注文をお受けしているのではありません。

このような神聖なものだから
立ち位置の一線は大事だと思うのです。

それを思うと
簡単に「はい、そうです。」なんて言えないです。

跡取りの赤ちゃん誕生にお守りとされた方もありました。
それは心から素晴らしいと思いました。

ご自分で効力を願われることも何も思いません。
思いがかなわれること共に願います。

でも、
効力をお問い合わせになった方は
効力がない場合の受け入れる想定があるでしょうか？

効力ありますよとお答えすれば、
安心されるのかもしれない。

ただ、
効力があった・なかったと判断されるのは
どの時点で判断なさるかで結果は変わります。

【人間万事塞翁が馬】

後になってみれば
あの結果で良かった
こういうことで効力があったんだ
というのが常だなと思い直す日々を過ごしています。

人間万事塞翁が馬
（じんかんばんじさいおうがうま）

一見、不幸なことに思えることが、
幸福につながることがあったり、その逆もある