三鈷杵とは

三鈷杵のかたち
三鈷杵(さんこしょ)は、独鈷杵の両脇に1本ずつ鈷がついている。最近では五鈷杵の方がポピュラーになっているが、古来より最も一般的な金剛杵といえば三鈷杵であった。大きく分けて3種類に大別できる。
- 古代三鈷杵(忿怒三鈷杵)といい最も古い形式とされる。両端の鈷は武器である。三叉槍(さんさそう)、三叉戟(さんさげき)に近く、金剛杵が本来武器であったことがわかる。とくに現存遺品の多くが栃木県日光市にある霊峰男体山山頂や奈良県大峯修験の重要な行場の弥山(みせん)などの山岳信仰遺跡から出土されていることは興味深い。
- 両脇鈷が角形に曲がっており、その両脇鈷の腰の辺りがへこんでいるもの。
- 真中の独鈷の両脇鈷の腰のくぼみの所に鳥のくちばしの様な突起を付けたもの、この形式のものが最も一般的である。
他の金剛杵(独鈷杵、五鈷杵)の様に三鈷杵にも同様に鈷の中心に鬼面、鬼目が入っているものがある。
また、修験道の法具で三鈷杵を柄にした剣で降魔祈祷や四方除魔の修法に使われる三鈷柄剣(さんこつかけん)や寺院のお堂安泰を祈願して地鎮鎮壇のために埋納される。輪宝の周囲に三鈷をつけた輪宝の一種の三鈷杵に関した密教法具もある。
三鈷杵や密教法具製作の歴史
三鈷杵などの密教法具は日本では平安時代頃、中国の唐より伝わって以来、主にその法具の造形を基に京都などにおいて金工職人の手で製作されてきました。
その流れの中で日本独特の美意識が重なりより磨きをかけられ、技術の向上と伝えられてきている宗教観を基に現在までに幾度かの進化を経て、密教法具の製法や造形は、現在の職人へと受け継がれています。
法輪堂でご紹介の三鈷杵(密教法具)は、一部を除きほとんどが京都製作のものでございます。その中でも選りすぐりの三鈷杵(密教法具)です。
寺院関係者、山伏行者の方など、篤い信仰心を持たれた方々に向けてより良い三鈷杵をご紹介しております。お問い合わせなどお気軽にどうぞ!
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法輪堂取り扱いの三鈷杵
古来より伝わる伝統的な技術によって、
京都の工房で制作されています。