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冨田珠雲 京仏師(7) 仏像の綺麗な仕上がりには、見えない部分

– 京仏師による仏像とは –

(7) 仏像の綺麗な仕上がりには、見えない部分

京仏師 冨田珠雲 阿弥陀如来 東光背
【 京仏師 冨田珠雲 阿弥陀如来 東光背 】

下地

仏像に彩色や金箔押し仕様にする時に下地に何を使うか、どのよ
うな手間をかけるかで仏像の仕上がりに違いがでます。

科学塗料は一度塗るととれないので、上から上から塗り重ねるし
か出来ないため仏像が厚ぼったく仕上がります。

泥(との粉など)と、膠・漆の天然塗料を使いますが、その工程
の後にどんな加飾を施されるかを考えて工夫した下地を仕上げら
れていることにより仕上がりが違います。

例えば截金で、「剥がれにくく綺麗な截金」を仕上げる職人さん
は工夫を重ねた作業を多くされ、手間をかけ仕上がりを大事に
するものがこもっています。これは、下地の作業の職人さんの仕
事にも同じことです。

※仏像の加飾は、下地だけ・彩色だけ・截金だけという専門の職人
 さんに仏師の依頼によって作業をされます。仏師は、仏像を彫る
 のはもちろんですが、仏像を仕上げるコーディネーターでもあり
 現場監督でもあります。

違いが出るのは、のちに修理する時にも

仏像を修理する時に怖いのは、
元に彫られたものを彫ってしまうこと。

下地の材料・手間は、のちに修理する時にも違いが出ます。サ―
フェイサーは一度塗ると、取ることが出来ません。

冨田京仏師の経験された仏像の修理で、預かった仏像の天然漆を
とってみると、綺麗なお顔が出てきました。綺麗な彫りでしたが、
漆塗りにより厚ぼったいお顔の仏像となっていたのです。それを
依頼主様にお話されると、とても喜ばれたそうです。修理で、よ
り元の綺麗な姿に仕上がったのだそうです。天然漆であれば良い
ものは、このように年数が何代も経ってから息を吹き返し喜ばれ
ることもあります。

手間はかかりますが、歴史ある自然の材料を使い仕上げられてい
る仏像は、修理も可能であり元の姿に戻すことができます。

いい仏像ほど修理がしやすいのだそうです。

※例えの修理のエピソードで、
 「最初の仏像を生かした姿に修理」にできるわけは
 ≫ (9) 京仏師の仏像の仕上がり

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※画像は、冨田珠雲仏師に著作権・肖像権があり、転載・転用を禁止致します。

仏師仏像は、毎回見積もり後の受注製作となります。

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