お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【京都】祇園祭2012 山鉾巡行 レポート

コンコンチキチン、コンチキチン。
鉦の音が聞こえます。

京都・祇園祭の
山鉾巡行に行ってきました。

祇園祭

日本三大祭の1つ京都・祇園祭は、
1日の「吉符入」にはじまり
31日の境内摂社「疫神社夏越祭」まで

1ヵ月にわたる八坂神社の祭礼です。

山鉾巡行では、
各山鉾町で飾られた山鉾が京都の町を巡行します。

1番目先頭の山鉾の
唯一、人形ではない稚児さんの乗る
「長刀鉾」には間に合いませんでしたが、

2番目の「郭巨山」より20番目の「保昌山」まで見ることができました。

では、山鉾巡行です。

山鉾巡行

郭巨山

霰天神山

蟷螂山

御所車の上に
カマキリが乗っています。

カマキリのは動き、
カマキリが一動作する毎に
沿道の人から歓声と拍手が湧き起り
盛り上がりました。

函谷鉾

油天神山

綾傘鉾

占出山

釣り竿を持った神功皇后が上に、
胴掛は、日本三景だそうです。

月鉾

孟宗山

胴掛は、日本画家故平山郁夫氏
原画を描いた二つの作品で、「砂漠らくだ行」

見送は、
竹内栖鳳の筆の水墨画のような墨一色。

太子山

聖徳太子四天王寺を建立する際に、
自ら良材を求め山に入り、

老人に大杉の霊木を教えられ
六角堂をたてたことに由来するのだそうです。

木賊山

木賊刈りの老翁
別れた愛児を思いながら舞う場面を表現。
等身大の老翁像は足台に元禄5年(1692)の墨書。

菊水鉾

稚児人形は、菊の露を飲んで
長寿を保ったという枕慈童能装束の舞姿。

伯牙山

をまえに、をもった人形は、
中国・晋時代の琴の名手・伯牙

四条傘鉾

芦刈山

御神体(人形)衣装ともに
山鉾のなかでも屈指の古さを誇り

小袖は、重要文化財に指定されています。

鶏鉾

白楽天山

中国・唐の詩人、白楽天
道林禅師仏法の大意を問いかけているシーン。

山伏山

浄蔵貴所大峯(おおみね)入りの姿

保昌山

平井保昌が、和泉式部
紫宸殿前の梅を手折ってくる姿。

笛・鉦・太鼓の音色は、
普段は聞きなれていない筈ですが
全く違和感なく、 飽きることも全くなく感じたことを通しても
祇園祭の偉大さを感じました。

山鉾巡行の意味

山鉾巡行の意味は、
疫病等の災厄をもたらす疫神鎮めるため、
依り代としてを作り町を巡行
太鼓
荒ぶる疫神(怨霊)を鎮め癒すのだそうです。

そのため山鉾は、
巡行の後すぐに解体されるのだそうです。

山鉾は、釘を使って組み立てられていないため
角を方向転換させる「辻回し」でも壊れないのだそうです。

辻回しでは、竹を敷き水をかけて
少しずつ山鉾の方向転換させます。

山鉾巡行では、さまざまな美術工芸品で装飾され
重要有形民俗文化財の山鉾が公道を巡るため、
「動く美術館」
とも例えられるのだそうですが

実際に目にすると
前に、左右横に、後ろに豪華絢爛な掛物を掛け
普段は車の通る道をゆったりと通る山鉾。

その掛物1つの素晴らしく豪華な事。
「動く美術館」との表現が ピッタリだと体感しました。

長刀鉾のちまきを発見

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