お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

許しの連鎖

「○○の連鎖」という言葉を、今までも耳にしたことがあり
今まではマイナスのイメージの言葉でした。

しかし、やさしい言葉として使われていたのが
とても新鮮に心に響き、広がりを感じたのでご紹介したいと思います。

・・・ 許しの連鎖 ・・・

自宅で最期を迎える人が4割という地区の診療所に
ただ一人の医師として赴任している医師・中村伸一さんがおっしゃた言葉です。

「どうして人間って他人の失敗に対してやさしくなれるのでしょうか。」
という質問に対して中村さんはおっしゃいました。
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「きっと、自分自身がそういう失敗の人生を
許してもらった経験があると思うんです。
許してもらった人は、きっと人を許すと思うんですよ。
そういう、「許しの連鎖」とか「お互いさまの連鎖」ってあるのかな。」
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許して貰った記憶。そしてまた人に繋がる。
いい意味での連鎖ってあるということを知りました。

許しの連鎖でもあるのではないかと思える実話を
数日前に偶然知りました。

・・・ シークレット・サンタ ・・・

アメリカでのお話です。
(※ 調べてみると、テレビ番組で何度か放送された話なようですが
感動した部分を抜粋して書いてみます。)

会社が倒産し、路頭に迷い、空腹でレストランへ。
料理を食べたものの、払うお金はなく
無銭飲食になると困っていたところ、

店主が「落としていましたよ。」と
20ドルを渡してくれました。
そのお金で支払いを済ませて外に出ることが出来ました。

数年後、「もしかしてあの店主は、
自分が困っていたことがわかって20ドルを
落ちていたことにしてくれたのかもしれない。」と思い
あのレストランに行き確かめました。

店主は、
「クリスマスは誰でも幸せになる日なんだよ。メリークリスマス」

その後、あるクリスマスの日に
売店で買い物をすると
売店の店員は暗い表情をしていました。
おつりの20ドルを「クリスマスプレゼント」と渡すと
店員はとても明るい表情になりました。

それ以来、毎年クリスマスには
貧しく困っている人に20ドルを配って歩きました。

その彼は、癌でこの世を去りました。

しかし、その後もクリスマスに
シークレット・サンタは町に現れ
貧しく困っている人に20ドルを配っています。
彼の亡きあとも賛同した人々が、受け継いでいるのだそうです。

許しの連鎖
次に繋がること、わかるような気がしました。

車の中の女性は、20ドルを渡された瞬間
喜びとも涙顔とも何ともいえないような表情で
シークレット・サンタに抱きついていた映像がテレビに映りました。

車の中の女性は、どれほど心細く追い詰められた状況にいたのでしょう。
眼の前に差し出された手のぬくもりの素晴らしさを感じました。

そして感動したことがもう1つ。
生前、彼はシークレット・サンタが誕生する切っ掛けとなった
レストランの店主に、1万ドルを手渡しましたが、
店主は病気や貧しい人たちのために全額寄付してしまったのだそうです。

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