お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】
長楽寺

【石川県】北陸三十三ヵ所観音霊場 鷹王山 長楽寺 レポート

長楽寺

石川県 長樂寺に行って来ました。

北陸観音霊場の札所です。

【鷹王山 長楽寺】
石川県鹿島郡中能登町にある真言宗の寺院
北陸観音霊場第21番礼所
北陸不動霊場第一番札所
能登国観音霊場第十九番札所

古くは能登と越中の国境にそびえる霊山・石動山天平寺の別院でした。

聖観世音菩薩
開基 泰澄大師
創建 天平時代


前身を安楽寺と称し、
七尾城主畠山氏の祈願所として盛え、七堂伽藍と三十三坊がありましたが、上杉謙信の兵火によって焼失。

畠山家の遺臣で加賀前田藩の長連頼公の姫君の眼病治癒を請われ
天平寺管長が三社権現堂(観音・不動・金毘羅)に祈祷、成就された報恩として寺領の寄進を受け寺号も長家の一字を入れて長楽寺と改称し再興。

明治の維新後、廃仏毀釈をまぬがれた天平寺の山門や本地仏等の仏像什物を移して、石動山の再興を長樂寺に。

三月彼岸中日(春分の日) 涅槃だんごまき

長楽寺

山 門 (室町時代)

長楽寺

【山 門】
元石動山伽藍総門 室町時代作 中能登町指定文化財

鐘 楼

本堂(仮)

長楽寺

【五色と光】
なぜ人は光るものに惹かれるのでしょうか。

本堂には、
“五色幕”が張られ
真正面の真ん中の聖観世音菩薩像の
右脇あたりがキラッと輝いたような気がしました。

気持ちを整えもう一度ゆっくり観ると、
また一瞬キラッと輝きが見えます。
古くからの仏像のようなのに何がキラッと輝くのか?

聖観世音菩薩の背中の後ろは建物の壁で
ちょうど背後の部分が、“五色のステンドグラス”となっています。

太陽の自然光がさし込み、背中の後ろが白色のガラスとなっていたので
聖観世音菩薩の右脇に時々小さなキラッと輝くものが見えたのでした!

tyogakuji08.jpg

ご住職様のお話によると、

五色はプリズム。
五色を全色混ぜると、白(正しくは透明)になる。

五色は仏様の世界をあらわしています。

 

五色の仏さまの世界のお話をとても興味深く聴かせて頂けました。

観世音菩薩像が背後からかすかな自然光に照らされる情景。

実際に何も知らずに仏様からキラッと一瞬の輝きを見つけ、
広がる仏様の世界との繋がりを想像し

そしてまた実物の仏像を目にして、
射し込む自然光の力と広がる仏様の世界との繋がりを想像し感動しました。

【鷹王山 長楽寺】

石川県鹿島郡中能登町能登部下106甲2

北陸三十三ヵ所観音霊場巡り 第21番 長樂寺(真言宗)

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