お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】
高山寺 石水院

【京都】 高山寺の茶園と抹茶 拝観日記

【京都】 高山寺

2014年

栂尾山 高山寺(とがのをさん)

古義真言宗 別格本山であったが、現在は単立。
奈良時代末に開かれ、文覚が神護寺を復興した
平安末期に神護寺の別所(別院)となる。
後鳥羽上皇より『華厳経』の語句から「日出先照高山之寺」
の勅額を賜わり高山寺と号した。
1994年(平成6)、世界文化遺産に登録された。

京都国立博物館での『鳥獣戯画と高山寺』展のあと
“高山寺”に行きました。

駐車場の横にある高山寺裏参道から行きます。

石水院 (国宝)

高山寺 石水院
【石水院】

明恵上人が後鳥羽院より学問所として賜わった建物で
上人時代の唯一の遺構。南面長押の上に後鳥羽院の
勅額「日出先照高山之寺」、西面に鉄斎の額「石水院」。
もとは拝所であった西の広縁には善財童子の木像が置かれている。

高山寺 石水院

手前の門の奥の屋根が“石水院”の屋根だと思います。

こちらの門からではなく、左に客殿の入り口から入ります。
抹茶を頂くこともでき、いただきました。茶菓子の袋には
鳥獣戯画が入っていました。

高山寺 抹茶

何といっても最大の目的だった【善財童子像】です。

なんでしょう。
この空間に、この角度で、この位置に立っておられる。後ろから
周ってすぐにお顔が見れます。とても無邪気なようで愛らしいお顔で
ずっと見ていたい気持ちでしたがそういう訳にいかず切り上げました。。。

聞けば、
どこからでも目が合うようにできているのだそうです。

国立博物館でさっき見てきた国宝【明恵上人像(樹上坐禅像)】。
こちらにも掛けてありました。おさらいで、上人まわりにある木に
かけられた香炉・数珠・リス・鳥をゆっくり確認しました。

【鳥獣戯画】もガラスケースに入ってありました。
(本物は京都国立博物館で展示中。)

開山堂

【開山堂】

明恵上人は山内に庵をつくって坐禅修行の日々を送り、
晩年は禅堂院に住してそこで没した。のちに弟子たちが
禅堂院に上人の木像を安置し師を偲んだ。
明恵上人が晩年過ごした禅堂院の跡地に
再建されたの開山堂が建っています。

明恵上人の話を2つ。
承久の乱のころ、明恵上人は落人を山内にかくまった
罪で捕らえられたが、「高山寺に救いを求める者は袈裟
の下に隠してでも救う」と強く主張し執権北条泰時を感動
させ、その帰依を受けた。

承久の乱で未亡人となった女性を救済するため
高山寺に近い平岡に善明寺という尼寺を建てた。現在はない。
明恵上人は夢解きしている華厳宗の守護神 善明神。

高山寺 開山堂

渡り廊下むこうに建物があります。なぜか気になります。

金 堂

【金堂】

金堂はかつて本堂があった位置に建っています。
ご本尊は釈迦如来像で、普段内部は非公開。

金堂の横に、朱色のお社が。

春日明神社

明恵上人と縁のある春日大明神でしょうか。

日本最古之茶園

【茶の本園】

700㎡の日本最古の茶園。
明恵上人は茶の祖、栂尾山は茶の発祥地といわれている。
宋から帰朝した栄西が建仁寺を建て、本格的な禅の道場を開いた。
そこに明恵上人も参じ、栄西から宋の茶の種を贈られた。
明恵上人がその茶の種をまき茶を広めたと伝えられています。
鎌倉時代・室町時代を通じて天皇への献茶も毎年行われました。

茶園は柵で囲まれているので、伸び上がって見ました。
石碑のある場所は、石水院から開山堂に向かう途中の左側に入った所にあります。

実は、境内を2周しました。

1周め終わって帰ろうとした時に、この案内図を見て見落としている
ポイントが見つかり、歩くのがそんなに大変ではなかったので2周。
大満足でしたが次の日、全身に筋肉痛が…。でもすぐに復活しました。
『鳥獣戯画と高山寺』展の音声ガイドを聞いた後だったので、見落とす
ことなく周れました。ほとんどの建物は外観だけとなるのですが、

なぜだかとても満足になりました。
そんなやさしい空間のお寺でした。
紅葉前だったので、落ち葉も赤・緑・黄色と綺麗でした。

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