お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【京都】天龍寺 拝観日記

【京都】天龍寺
2011年

臨済宗 天龍寺派大本山
天龍寺」に行ってきました。

正式には、「霊亀山天龍資聖禅寺」だそうです。

場所が、嵐山ということもあって
周辺も大勢の人で賑わっています。

天龍寺は、
後醍醐天皇の菩提を弔うために
夢窓国師を開山として
足利尊氏によって建立されました。

 法堂

「選佛場」の額がかかっています。
「法堂」とは、仏法を説く空間です。

正面 須弥壇に、
釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩の
釈迦三尊像が安置されています。

そして、天井 中央には
直径9mの円相の中に
龍を描かれている
「雲龍画」となっています。

雲龍画

円相に、貴重な藍色が使われており
惹きつけられます。

八方睨みの龍で、
堂内を龍の目を見ながら
円に沿って移動しても
いつも龍に睨まれます。

ちょうど説明を頂いた貴重なお話を―

(1)堂内には、3匹の龍が居ます。

・天井の龍
・須弥壇向かって左側の花立に龍
・ご本尊上の天蓋の内の真上に龍

(2)天龍寺の雲龍画の“龍の爪は5つ”。

龍の爪は、3つ描かれていることが多いとのこと。

法堂の「雲龍画」の公開は、
土・日・祝日の他
春と秋の特別参拝の期間のようです。

 庫裏

玄関に入ると、正面に
前管長である平田精耕老師の筆による
「達磨図」の大衝立があります。

部屋を進むと、
大方丈と小方丈(書院)になり
縁側向こうに「曹源池」が見えます。

曹源池

国の史跡・特別名勝第一号に指定
1994年 世界文化遺産に登録

池泉回遊式庭園

木の色が、少しずつ色づき始めていました。

ふたつの巨岩を中心とした滝の石組みがあります。

説明の立て看板によると、

 「手前の石橋は、日本最古の橋石組で
右の石組は釈迦三尊石と称し
釈迦如来(中央)・文殊菩薩(左側)・
普賢菩薩(手前下側)を表現している」

 「曹源池の名称は、
国師が池の泥をあげたとき
池中から「曹源一滴」と
記した石碑が現れた
ところから名付けられた」

曹源池と向かい合って
建物の中に
ガラスで覆われた「雲竜図」があります。

「曹源池」に出て見てみたい気分になりますが
先に部屋を進んでいくと、

ふすまで仕切る事が出来る大きな部屋の床の間に
達磨図の掛け軸が掛けられていました。

そして、こちら側の床の間の掛け軸は、

 「莫妄想」(まくもうぞう)

妄想すること莫れ くだらぬことを考えるな

を思わせます。

額「方丈」

多宝殿

後醍醐天皇が幼少期に学んだ跡ということで、
像が安置されています。

外に降りると、庭園「百花苑(ひゃっかえん)」に出ます。

1つ1つの植物に名前の書かれた木札があります。
とても多くの数の植物が植えられていています。

大きな硯の形をした石碑がありました。

Tenryu-Ji Zen Temple

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