2011年
琵琶湖方面へ行こうと出掛けました。
用事も終わり、帰ろうとしたのですが
お天気も良かったので琵琶湖の周りをまわりました。
現れた石山寺周辺。
石山寺には、2006年に拝観しているので・・・
でもどうしても気になったので
少し寄ってみる事にしました。
東大門を通って、
源氏物語千年紀in湖都大津
のマスコットキャラクター「おおつ光ルくん」

拝観受付で、「青鬼祭」という言葉が。
偶然、「青鬼祭」の日だったらしく
まだよくわからないながらも
この日限りの「青鬼祭特別拝観セット券」にしました。

青鬼祭とは・・・
「青鬼祭の起源は、
石山流の師、文泉坊朗澄は死後には鬼の姿となり、
多くの畜生類を連れてこの聖教を護り、
法に従わない人を改めさせると言っていた。
(略)
御命日に巨大な青杉葉の鬼の像を立てて、
盛大な法要と青鬼の面をかぶった僧による厄払いをして、
師の大徳を偲んだと伝えられています。」

青鬼です。(高さ約5メートル、幅約2メートル)
片手にこん棒。片手に数珠。
大きさを見比べると 【 東大門 】(重文)

「東大門」の運慶・湛慶作の仁王像よりも
はるかに大きい青鬼像です。
青鬼は、この時期だけのようです。
2006年の時の東大門

前回と同じく、本堂より先に
まずは「八大龍王社」へ。
「くぐり岩」があったので、くぐってみました。
大理石だそうで、
足元の場所を触るとツルツルと手触りがよく
ヒンヤリした石の冷たさがしました。

水車

回遊式庭園 【 無憂園 】

花菖蒲が、咲いていました。

さらに奥に行くと、
池の中にお社がある
「八大龍王社」があります。
横には、
尻掛石

「約千年前、名僧歴海和尚この石に坐り
八大龍王等を供養した所
諸竜王喜び修正和尚を敬い守護したと言う」来た道を戻り、本堂に向かいます。
本堂は、【 硅灰石 】(天然記念物)の上に建てられています。

上に登ると、「毘沙門堂」「御影堂」
そして
蓮如堂 (重文)

浄土真宗中興の祖と言われる「蓮如上人」の幼い頃のお姿があります。
有名な鹿の子の小袖を着た蓮如様の子どもの時のお姿。
石山寺は、現在真言宗のお寺です。
本堂 (国宝)

礼堂と正堂との複合建築となっています。
本尊は、如意輪観音半跏像で秘仏。
開帳は、新天皇即位の翌年と
在位33年目の他は公開されることがないそうです。
しかし、ご本尊の手と繋がる紐に触れる事ができます。
今回は、「本尊 如意輪観音(秘仏) 内陣拝観」もさせて貰いました。
秘仏本尊如意輪観音の像内から発見された内蔵仏や、
塑像の基礎などがありました。
なによりも、弘法大師 42歳の製作と言われている
「不動明王像」が間近で拝見する事ができたことに感動でした。
(内陣拝観でないと、かなり距離も遠く、
照明も暗いのでお姿が見えにくいのです。)
本堂は・・・
「現存する舞台造りの礼堂は、近江浅井氏の娘であった
淀殿が、慶長年間に再建したものです。
また、淀殿は東大門の大修理も行っています。
本堂内に「源氏の間」があります。
かつて紫式部が、その窓から十五夜の月を眺め
『源氏物語』の構想をしたと伝えられています。」
腰掛け石

昔からこの岩に座ると安産すると言い伝えられています。
多宝塔 (国宝)

多宝塔のご本尊は、大日如来坐像(重文)。
快慶作で、玉眼入り。
めかくし石 (平安朝時代)
目かくしして
この石を完全に抱けば
諸願成就と云う

目かくしして、やってみました。
大木のように太く、
足は横かがみの様にした状態となります。
月見亭

玉座があります。
境内から眺める月は、「石山秋月」として
近江八景に選ばれています。
寺宝を展示されている「豊浄殿」では、
紫式部が用いた硯などの他
春季「石山寺と紫式部」展となっていました。
「54歩で読む『源氏物語』」という
パネルで源氏物語がわかる展示。
また、展示を見て思い出したのですが
石山寺 法輪院で安置されているのが発見された
戦国武将浅井亮政ゆかりの仏像
「木造如意輪観音像」の展示もありました。
宝剣を手に持っておられる如意輪観音で、
お顔も御体も柔和というよりも、
しっかりしておられる印象を受けました。
「折角だから、ちょっと立ち寄ろう」とした拝観でしたが、
思いもよらぬ「青鬼祭」「如意輪観音像」もあり
じっくり回らせて頂きました。
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