お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【奈良】五色椿と“白毫寺”

【奈良】白毫寺
2011年

新薬師寺の後、白毫寺へ歩いて行きました。
歩いている道の途中、梅の木に

梅の実がなっていました。

白毫寺に着いたようです。

この階段を上っていきます。

白毫寺は、
叡尊の弟子道照が
宋より大宋一切経の摺本を持ち帰り、
一切経典転読の基を開きました。

現在も4月8日に一切経法要が営まれます。

真言律宗 白毫寺(一切経寺)

大和北部八十八ヶ所 第63番札所
関西花の寺 第18番札所

天智天皇の皇子志貴親王の山荘跡を寺としたもの。

鎌倉時代に真言律宗の西大寺 叡尊が中興、
弟子の道照が『一切経』を請来。

上りました。
まだ、上に階段が続くようです。

本堂

拝観受け付けを済ませて、

右側からまわって

【 本堂 】
阿弥陀如来坐像
両脇侍には、勢至菩薩像と観音菩薩像。
この両脇侍が、大和座りのような姿勢であり“観音菩薩像”は片足を立てておられます。三千院よりもお仏像の大きさはかなり小さいですが、綺麗な穏やかなお顔をされていました。

五色椿

本堂を出ると、
奈良県指定天然記念物「五色椿」が咲いていました。

『日本書紀』に、大和吉野の人が天皇に白椿を献上したことが記されている。

五色椿
1本の木で、“赤一色”・“ピンク一色”・“白一色”・“色がミックス”になったものの、5色の椿の花が咲いています。

と書けば、スマートに思えますが実は、全く何も知らずに椿の花をただ見上げているところに、偶然お庭の手入れをされている
庭師さんが教えてくださったのです。たまたま訪れた時期が、椿が咲いている時期で教えて頂いて気がついて本当に幸運でした。

本堂から宝蔵側と反対の
何もない場所に植わっていますので
お見逃しないよう要注意です。

大椿 「白毫寺」

多宝塔跡の方へ上がると、

白毫寺 大椿

大椿「白毫寺」が、咲いていました。

白毫寺 大椿

宝蔵

本堂をぐるりと外側を回って

【宝蔵】
地蔵菩薩立像の他、
地獄の閻魔王・太山王・司命・司録の四王像が安置されています。
何年も前から、白毫寺の閻魔様にお会いできる日を楽しみにしていたので感激でした。

少し上の段の上におられ、3体並んでおられますので、座って見上げれば、自分がとても小さく思えるようで迫力あるお顔であり、お姿でした。

白毫寺では「閻魔詣」があり、“閻魔王”の本地仏は地蔵菩薩の化身であるとする“十王信仰”のあらわれです。

初七日から三年までの十仏事に応じて、10の王が配されています。

宝蔵と、本堂の間の場所からは
奈良市内が見渡せます。

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