お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【奈良】興福寺 国宝館の中金堂落慶展示 レポート

興福寺 国宝館
中金堂落慶展示

2018年

興福寺国宝館で、
落慶記念展示の絵巻や、
仏像の再会を観せて頂きました。

国宝館には、
旧食堂の本尊 千手観音菩薩像を中心に
天平時代の寺宝 八部衆立像(国宝)、
十大弟子立像(国宝)、

鎌倉時代の天燈鬼立像・竜燈鬼立像・
金剛力士像(国宝)が収蔵されています。

八部衆立像

八部衆立像

734年(天平6)建立された
興福寺西金堂の本尊(釈迦三尊像)を
取り囲んで守護していた眷属の像。

天龍八部衆ともいい、
古代インドの神々が仏教に取り入れられ、
仏法の守護神になったもの。

五部浄・沙羯羅・鳩槃荼・乾闥婆
阿修羅・迦楼羅・緊那羅・畢婆迦羅

乾漆造 奈良時代
仏師将軍万福らによる734年(天平6)の作。

興福寺中金堂再建落慶記念特別展示

興福寺中金堂の
釈迦如来像にまつわる話が
描かれている「志度寺縁起絵巻」

興福寺東金堂に
一組の像としてまつられていた
「梵天像と帝釈天像」の再会

邂逅―志度寺縁起絵巻

邂逅(かいこう)―志度寺縁起絵巻

絹本著色 鎌倉~室町時代 重要文化財

香川県志度寺の本尊十一面観音の由来と
志度寺創建・再興の経緯などを、
いくつかの伝説をもとに描いた「志度寺縁起絵巻」。

全6幅のうち、
第2幅、第3幅に描かれる
「讃州志度道場縁起」の中に、
興福寺中金堂本尊・釈迦如来像に関る伝承がある。

“龍神”は、
興福寺に収められた宝珠を守るために
猿沢池の底に移り住んだという。

石造泗濱浮磬

石造 縦高42,7cm 中国・唐時代

大織冠像

絹本着色 縦112,5cm 横45,0cm
江戸時代・17世紀

中央に束帯姿の藤原鎌足、
僧形の定恵・束帯姿の不比等の
二子を配して三尊形式で描かれる。
鎌足が神格化される経緯の中で生まれた作例。
「多武峰曼荼羅」とも呼ばれる。

再会 ~興福寺の梵天と帝釈天

興福寺の梵天と帝釈天

【梵天立像】
木造 彩色 玉眼 像高181,3cm
鎌倉時代・建仁2年 重要文化財

【帝釈天立像】
木造 彩色 玉眼 像高180,3cm
定慶作 東京・根津美術館蔵 鎌倉時代・建仁元年


かつて興福寺東金堂に一組の像として
《梵天立像》と《帝釈天立像》が安置されていた。

明治政府による神仏分離令、それに伴う
廃仏毀釈運動によって離れ離れになった。

ふと帝釈天像の胸元を見ると
衣の下に、鎧を着用した姿。

蓮のツボミを手にして
おだやかな表情に見えるけれど。

衣となじんで違和感を感じないだけに
ドキッとしました。

帝釈天、梵天ともに180cm以上なので
見上げながら見せて頂きました。

法相宗大本山 興福寺
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