五大明王壁画
2018年
仁和寺
真言宗御室派 総本山
平成6年に世界遺産に登録光孝天皇が、大内山南麓に伽藍建立。
宇多天皇が、888年(仁和4)に金堂竣工。江戸初期、覚深法親王のとき徳川家光の援助を受けて御所の建物を移築、王朝風の寺として再生。
仁王門
仁王門
江戸時代 重文
江戸初期1637~46年(寛永14~正保3)建立
南禅寺の山門
知恩院の山門
にならんで
「京の三大門」のひとつといわれる。左右に、阿吽の仁王像
後面に、唐獅子像
平安時代の伝統を引く和様
勅使門
素晴らしい彫りがある門で“御室桜の彫り”もたくさん入っています。
御殿
南庭 右近の橘
宸殿の一の間は、襖や壁の金色に孔雀など雅な絵が描かれ、真ん中にお座りになられる場所の背後に“宇多天皇像”をおまつりされていました。
霊明殿
本尊 薬師如来
歴代門跡の尊牌が安置
中門
中門
重文
寛永年間(1624~44)に建立。
向かって右に持国天、左に多聞天を安置。
五重塔
五重塔
江戸時代 重文
1644年(寛永21)に造立された和様建築。
総高さ約36m。本尊 大日如来
五重塔の初重の辰巳の方向に“青龍”の鬼瓦。
火伏せと立身出世の守り。
金堂
金堂
江戸時代 国宝
1613年(慶長18)に造営された
御所の紫宸殿を移築したもの。仁和寺の本尊“阿弥陀三尊”を安置する御堂。
慶長年間造営の御所内裏紫宸殿を寛永年間に移築。
宮殿建築を伝える貴重な建築物。
写真でよく見ていた“阿弥陀三尊像”。
写真で見ていたよりも仏様と仏様の間の距離があり、その空間の広がりを感じるものでした。
金堂の屋根瓦 “亀に乗った黄安仙人”
黄安(こうあん)
亀の背の上にのった仙人 黄安。
永遠の象徴として安置三千年に1度浮かんでくる亀を5回も見たという仙人像。
五大明王壁画
第51世門跡晋山記念
初公開:金堂裏堂 五大明王壁画/経蔵
仁和寺 秋の特別拝観平成30年10月13日(土)~12月16日(日)
五大明王壁画は、金堂の阿弥陀如来坐像の背中の壁の反対側(背中合わせ)に描かれています。
五大明王
- 金剛薬叉明王
- 降三世明王
- 不動明王
- 軍荼利明王
- 大威徳明王
372年経て鮮やかだけど擦れがあった理由
ちょうど壁画についての説明を聞くことができました。
「五大明王がまもっていらっしゃる」との説明がありました。そして、「372年」とポスターにあります。五大明王壁画は、とても色が鮮やかなままでした。しかし、下の方はほんの少し擦れた所がありました。
実は、いつもは照明などなくて真っ暗な場所で、暗い中お掃除などされているのだそうです。今回の初公開で照明があたって擦れていたことが分かったそうです。
各明王様の前には、“法具”が置かれていました。間の柱にも、文様が描かれていました。
五大明王 特別御朱印
経蔵
経蔵
江戸時代 重文
寛永~正保年間の建立。
建物は禅宗様で統一される。内部は
“釈迦如来”・“文殊菩薩”・“普賢菩薩”などを安置し壁面には“菩薩”や“羅漢”が描かれる。八面体の回転式書架(輪蔵)は、
各面に96箱、総計768の経箱が備えられている。
経箱には天台宗の学匠であった天海による『一切経』が収められている。
暗い中で見えにくくもありましたが、仏像もまつられていたり、回転する下の部分にも彫られた像があったり。
御影堂
御影堂
江戸時代 重文
金堂と同様に、御所清涼殿の古材を使用して1641年(寛永18)に建立。
弘法大師・宇多天皇などの御影が祀られている。
霊宝館
“孔雀明王像”がたくさん並び、素晴らしい金剛鈴、五鈷杵などもありました。
なかでも気になったのは“観音菩薩坐像”。木製ではないようでしたが、真正面から見るお姿が瞑想中を感じさせる表情お姿に惹かれました。徳川家光像が、お人形さんのようにきれいなお顔で印象的でした。
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