2018年
滋賀県 びわ湖に、「神の島」と崇められ人々に厚く信仰されてきた竹生島(ちくぶしま)があります。
日本随一の弁才天霊場「宝厳寺」をめざして行って来ました。
「びわ湖に島があってそこに弁才天のお寺がある」と聞いていたのですが、びわ湖の湖畔から島が見えないのでまったく想像できないまま。
それだけに、気になる場所でありました。
宝厳寺(ほうごんじ)は、滋賀県長浜市の竹生島にある真言宗豊山派の寺院。山号は巌金山。本尊は大弁才天。
観音堂は西国三十三所第30番札所で本尊は千手観世音菩薩。観音霊場であるとともに、弁才天信仰の聖地でもあり、日本三大弁天の1つにも数えられる。

竹生島
古来から浅井姫命が鎮座し、水神として崇められ、ことに湖上を往来する船の安全航行を願って尊崇されていたという。
竹生島には、
西国第30番札所で
本尊の大弁才天が安置されている
竹生島宝厳寺(ほうごんじ)や、
狩野派の筆と伝えられる
襖絵の天井絵がある本殿をもつ
都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)があります。
乗船
船は長浜港、今津港、彦根港から出ているようですが、
長浜港から乗って“乗船時間”は約30分ぐらいで竹生島に着きました。
竹生島に上陸

「黒龍堂」「福弁才天」「白巳大神」をめぐり、竜神拝所へ。
黒龍堂

“黒龍堂”の鳥居の額には、「黒龍大神・黒龍姫大神」。
黒龍は、八大竜王の一尊。

白巳大神

竜神拝所
かわらけ投げ
「かわらけ」は2枚。
1枚目に名前、
2枚目に願い事を書いて「名前」「願い事」の順番で
1枚ずつ投げる。投げた「かわらけ」が、
鳥居をくぐれば願い事が叶う
と言い伝えられています。
書き込んだかわらけを2枚、
鳥居に向けて投げます。
下には地面いっぱい
かわらけになっていました。
「鳥居をくぐらせる」は、
鳥居の中(下)をねらうことでした。
(鳥居の上を越すと思ってました…)
阿吽の龍
このかわらけを投げている右側に
竜神拝所があります。
都久夫須麻神社 本殿
(国宝)
市杵島比売命
宇賀福神
浅井比売命
龍神(八大龍王)
都久夫須麻神社は、
近世まで神仏習合の歴史の中で
宝厳寺と分かちがたく結びついていたが明治初期の神仏分離政策により
截然と分けられ現在に至っている。
建物は、
関白秀吉公が時の天皇を
お迎えするためにつくられた“日暮御殿”。
伏見城の遺構と伝えられています。
殿内部は、
狩野永徳・光信筆の天井絵・襖絵などをはじめ
高台寺蒔絵の柱・長押など
建物すべてが極彩色でした。
本殿内正面の桟唐戸に
はめ込まれた菊や牡丹、鳳凰の
彫刻がきれいです。
石階段を上ると
みごとな彫刻で一面が埋めつくされいる光景が
目の前に広がりました。
想像もしていなかった光景に
圧倒されました。
月日が経っている木肌が見えてはいますが、
それがまた良さがあり貴重だと思いました。
舟廊下(重要文化財)
“都久夫須麻神社”と“観音堂”は、
船廊下でつながっています。
豊臣秀吉が御座船「日本丸」の骨組みを利用して建てたとされています。(幅約1,8m、長さ約30m)
宝厳院
宝厳院 唐門(国宝)
秀吉が建てた大坂城極楽橋の一部。
京都東山の“豊国廊の正門・極楽門”を移築したと言われ、桃山様式を色濃く残す貴重な遺構です。
修理中により、くぐりはしたと思いますが
外観を残念ながらまったく
見ることが出来ませんでした。
「それはそれは素晴らしいのだろうなぁ」
と思いながら
おおわれている様子から一生懸命みました。
西国三十三所 第30番札所
宝厳院 観音堂(重要文化財)
西国33所観音霊場 30番目札所
千手観音菩薩が安置されています。旧豊国廟の遺構を移築した建物。
格天井には極彩色で、菊・桐・牡丹が描かれ、欄間彫刻には紅葉に鹿などがあらわされている。
観音堂は、傾斜面に建ち
懸造り(舞台造り)となっています。
秘仏。
こちらも
素晴らしいだろうと思われる彫刻なども
見ることが出来ず、正面から拝ませて頂きました。
あったかな感じがしました。
宝厳寺 本堂(弁才天堂)
竹生島巌金山 真言宗豊山派
「宝厳寺」西国三十三観音霊場第三十番札所(札所は観音堂)
天平10年(738年)に行基が弁才天を安置したのが始まりと伝えられています。
本尊 弁才天と千手観音
秘仏。
石灯籠
弁才天
大弁才天
日本三大弁財天の1つ。
その中で最も古い弁才天。そのため「大」の字をつけ
大弁才天と称します。
弁才天
インドの「サラスバティ―」を起源とする水の神で、
その功徳を説く『金光明最勝王経』の中には、水の法力によって、すべての汚れを洗い清めるとされ、それは人々の心に及ぶと説かれています。
日本三大弁才天
宝厳寺・竹生島神社 (滋賀県 竹生島) |
江島神社 (神奈川県 江の島) |
厳島神社 (広島県 厳島) |
三重の塔
文明19年(1489年)に
宮大工・阿部権守が建立。
四本柱に32本の天部の神々を描き、
四方の壁に真言宗の八人の高祖を配しています。
宝物殿
竹生島に最終便で来たので、
帰りの船の時間に追われながら
超急ぎ足で観せて頂きました。
「弘法大師上新請来目録」(重要文化財)がありました。
弘法大師が唐より帰朝された平城天皇に献じた経論疏類の目録。
たしか弁才天像の前にあったと思うのですが
金剛鈴など素晴らしいものでした。
他にも素晴らしい数々、
おすすめです。
最中アイス
船着き場の近くに売店で最中アイス。
ようやくたどり着けた喜びを
竹生島を離陸
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