2007年
興福寺 国宝館です。
「ようやくあの本の写真の阿修羅像の本物を拝見出来る。」
と国宝館に踏み入れたのですが、
思わず「あっ!」と喜びの声を上げてしまう位の連続でした。
まずは、聖徳太子二歳像は、
一見とても二歳らしいお身体で愛らしく見えるのですが、
まっすぐに前を向かれている
お顔・視線の強さから厳しさが伝わってくるようでした。
木造地蔵菩薩半跏像は、
蓮の上にしっかりお座りになっていますが
下に降ろされた片足をまた小さな一つの
蓮が支えている事から
地蔵菩薩様の安定感が伝わってくるように思えました。
木造弥勒菩薩半跏像は、
輝いておられるようです。
如来となる修行をされているお姿だそうですが、
装飾が華やかなだけでなく
弥勒菩薩様から光が輝くような印象を受け、
元気がもらえるようでした。
行く先に目をやると、
最近読んでいた本に掲載されているお仏像が目の前に。
須菩提像と富楼那像でした。
そして木造天燈鬼・龍燈鬼立像です。
目の表情が素晴らしいです。
とても興味深く思ったのが、
木造法相六相坐像で、
当然ですが動かれる筈はないのに
今にも動き説法を聞かせて頂けるのではないかと思うぐらいに
きっとその方のお人柄や特徴をうまく表現されているのではないかと思いました。
ですので真正面から直ぐ横に行き、横から拝見しました。
春日鹿曼荼羅図。
奈良の鹿は、春日社の神鹿と尊重されていて
春日社と興福寺の神仏習の姿がうかがえるそうです。
全く予習していなかったので、
思いもよらず拝見出来たお仏像がたくさんあり
感激の連続でした。
帰りには阿修羅像の写真と、
聖徳太子二歳像の葉書をお土産にしました。
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