お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【京都国立博物館】「神像」展 レポート

神像
2007年1月2日(火)~ 3月25日(日)
京都国立博物館
神像

京都方向へ出かける用事もあった為、やはりあの神像の写真が気にかかり、再び京都国立博物館へ行きました。

神像

神像は、仏像のような製作上の規範がないため、さまざまな姿をしています。この特集では、それら神々の姿を通して、われわれ日本人が神をどのようにとらえてきたかを見てみたいと思います。

文殊菩薩騎士像

最初に入った展示室に「文殊菩薩騎士像」が目に飛び込んできました。
木製彩色 十三世紀 金戒光明寺蔵
ぐるりと三方向開放されておりましたので、あの角度この角度からと拝見させて頂きました。

地蔵菩薩立像

「地蔵菩薩立像」 九世紀 秋篠宮寺蔵 は
「鼻立ちを顔の下方に集めた異相にあらわすことによってこの仏の霊力の強さを表現している」 とか。

入り口近くにあった一体は、御神木を使われたという事でお顔の真ん中に木目がきていて、お顔の表情は見えませんが、同じくあえてその様にする事によって想いを表現されているのかと勝手ながら思いました。

華厳宗 守護神 白光神(インドの神)立像

ヒマラヤの雪を現した白い色のお仏像華厳宗 守護神 白光神(インドの神)立像鎌倉時代 高山寺蔵 がこの「神像展」の看板の写真となっています。
仏師湛慶の作と推定されているそうです。

「高台寺蒔絵と南蛮漆器」展

併せて開催されているのが
「高台寺蒔絵と南蛮漆器」展です。

神像

IHS紋蒔絵螺鈿書見台

目を惹いたのが「IHS紋蒔絵螺鈿書見台」
桃山時代 十六世紀 です。
IHSはフランシスコ・ザビエル イエズス会の紋章で、イエスの名を表す 「IHS」を茨の冠で囲み、Hの文字に十字架を立て、三本の釘を刺したハートを添えた意匠です。海洋民族好みの象嵌(螺鈿)が多用されていますが和も生きています。

文殊菩薩騎士像

文殊菩薩騎士像の絵葉書・お写真などの販売は残念ながらありませんでした。
しかし後で調べてみると「運慶の作」のお仏像だったとか。

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