お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

『聖地巡礼展』レポート【国立民族学博物館】

開館30周年記念特別展
「聖地★巡礼―自分探しの旅へ―」

国立民族学博物館
2007年3月15日(木)~6月5日(火)

国立民族学博物館にて
特別展「聖地巡礼 自分探しの旅へ」の拝観しました。

まずは本館から。

本館

今までも何度か拝観していますが、今回は新たに韓国のキリスト教のグッズやネパール等の仏像や鉄製石製の曼荼羅、イスラム教の幕等々といった宗教関係のものが展示されておりとても新鮮に楽しんで見る事が出来ました。じっくりまわった後特別展の会場へと移動しました。

特別展「聖地巡礼 自分探しの旅へ」

まず入り口でスタンプラリーの用紙と、希望者に音声ガイドの貸し出しがあります。

サンチャゴ・デ・コンポテラ巡礼に出掛ける一人の巡礼者の準備段階のVTRから始まります。会場を一周すると同時に、この一人の巡礼者の出発から聖地到着までを見届ける事が出来ました。

途中、霊場恐山お遍路さんメッカ巡礼聖地ルルドカイラス巡礼の展示があります。聖地ルルド 聖母マリアの奇蹟のマリア像は大変美しく見惚れてしまいました。

音声ガイド

数字の書かれた場所でスタンプを押し、音声ガイドのその番号を押してガイドを聞きます。

説明は各自が持つ音声ガイドのスピーカーから流れ、自分のペースで聞く事が出来るので最初からの説明を聞き逃す事なくよく理解出来ます。

音声ガイドを受け取らずに進んでもVTRが音声ガイドとは別に流れていますのでそれはそれで楽しめます。

自分探し

最後に小さいシアターが3つあり、時間ごとに5つのVTRが上映されていました。

どの巡礼にも共通しているのは、“聖地を訪れる”という事だけを得るのではなく、自分探しであり、自分と向き合う事であり、時には自分との戦いであるようです。

許しの門

今回知って感激したのは、サンチャゴ・デ・コンポテラ巡礼“許しの門”というのがあるという事です。たとえ、最後まで如何なる理由で辿り着けなくても、この門に辿り着いた事で最後まで辿り着けたと同じ恵を与えられる・・・

この許しの門の手前で挫けそうになっていて「この門まで頑張ればいいんだ」と心に決めていても、この場に到着したという達成感で「ここまで頑張れたのだからもう少し頑張ってみるか」と思える事も考えられます。本当にここで帰ったとしても何人に何を言われる謂れはありません。自分次第で決める機会をも与えて貰える・・・とても温かいと思います。

また、
巡礼の途中蛇口をひねればとその土地のワインをペットボトルに汲んだり飲む事が出来ます。なんと温かい励まし、無言の粋な優しい振る舞いだろうと思います。

散歩・本館をゆったり拝観後に入りましたので美術館・博物館の様に見てまわるよりも映像を見て次に進むという形式でシアターでは椅子が少なかったりで足が疲れましたが、面白い展示形式で新しい楽しみ方が体験出来ました。

蛇足ですが、国立民俗学博物館友の会のチラシを頂きました。なんと、西安から洛陽天台山・普蛇山という空海・最澄の足跡をたどる旅の企画があるようです。何だか想像するだけでわくわくしてくる様なチャンスってあるものなのですね。私にも実際にご縁があればそういう機会があるかもしれないという夢も頂いて帰ってきました。

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