お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【法輪堂通信】 橘夫人と阿弥陀三尊 NO.90

大阪の仏壇屋「稲田法輪堂(法輪堂ドットコム)」の
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┃■美しいかたちのご紹介(法輪堂通信)

┃2015年 8月1日 NO.90:橘夫人と阿弥陀三尊
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こんにちは、法輪堂の店主 稲田です!

お盆(旧盆)に近づいてきましたね。

それにしてもこの暑さどうなんでしょうか。

日中の日差しも強烈ですが

夜になっても

涼しくならず、蒸し暑いことこの上がありません。

皆さんのお住まいに地域はどうなんでしょうか。

とりあえず、大阪は、本当に暑いです。

うだるような暑さの中

先日、幾度となく訪れている

奈良博物館へ

出かけました...。

本日もおつきあいの程、

何卒、よろしくお願い致します!

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□1.漆の塗り、ひとつとってみても。

―― 機械的な均一さだけでは

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□1.  ◆ 漆の塗り、ひとつとってみても。

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・ 機械的な均一さだけでは、

法輪堂ドットコムのルーツは、「塗師屋」です。

祖父が仏壇や仏具の漆を塗る職人として

始めたのが起こりでした。
店主の私が小さな時に漆を塗る職人さんが何人かおり

自宅そばの工場に出入りして遊んだことが

思い浮かびます。

そして、

あの本漆独特のかおりや

よくわからず、どんぶりに入った漆がきれいに見えて

触ろうとしたとき

職人さんに怒られて大泣きしたことなど

なつかしいです。

今思えば、漆になれていないと

かぶれたり、ひどい場合には病院に担ぎ込まれる様な事態にも

なることがあったためでした。

その他にも今では主流になっている(しまっている)

代替漆のカシューなどもあり

本漆との違いなんか教えてもらいました。

得意としていたのは

「立て塗り(別名:花塗り)」といって

最後の塗工程で塗りっぱなしで、研ぎ出しをしない技法なんです。

刷毛目を出さないようにうまく塗るのが難しいんですが

仕上がりは

ふっくらぽてっとした、やさしい仕上がりで

蝋色などの磨き出した光沢ではない

ふくよかな漆の良さを感じる光沢が出る塗り方なんです。

今、本漆にてこの塗り方で仕上げた仏壇はほとんど見ません。

安価な漆塗りのお仏壇では、まず本漆はあり得ませんし

もしかするとカシューでもない場合も多くみられます。

化学的な塗料でスプレーの吹付で仕上げた金仏壇も多く。

それが、案外きれいに見えているので

まず、素人ではその違いが判りませんし

販売者においてもわかる人は少なくなっていると思います。

で、

スプレーなどで吹付をして仕上げた仏壇や仏具は

均一でフラットに見えます。

刷毛でしか塗れない本漆は、立て塗りなんかでは

均一に見えないのが良くないと思われてしまい

味のある良さがわかってもらえない気がします。

それは、いろんな原因があると思うですが

ひとつには、それを取り扱う者がお客様に発信して

インフォメーションしていないことがあるかと思います。

今回の話は、漆の塗りの話のほんのちょっとの一部の話にすぎませんが

ほとんどのお客様は知らないことじゃないかなと思います。

とりあえず、今回はここまでにいたしますが

実はお盆を前にして思うことがあり、

この様な内容にさせていただきました。

これからも、メルマガを見て頂いている方々に

本当に知っていただきたい事や

お伝えしたい事なども多く発信させて頂いたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします

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◆ あとがき ◆

今回、国立奈良博物館では

「白鳳展」が、おこなわれていました。

見どころ満載の

なんとも贅沢な豪華すぎる内容でした。

その中でも

ひときわ目を引いたのは

【阿弥陀三尊像】(伝橘夫人念持仏)及び厨子

これは、凄かったですよ!

造形の美しさも勿論ですが

三尊仏を演出している
(歓声の状態では、蓮の上に鎮座している三尊仏は、台に差し込まれている。)

台と後の衝立のデザインは秀逸でした。

展示では、わざと台と後ろの衝立部分、厨子はばらしており

この、作品の素晴らしさ凄さがよくわかるように

なっていましたよ。

この仏像は、伝橘夫人念持仏となっていました。

ということで、

橘夫人とは?

と思いちょっと調べたところ、

奈良時代前期のかなり力を持った女官の方でした。

また、この方は

政治から皇室にまでかなりの影響力をもった人物で

『竹取物語』でかぐや姫に求婚する5人の貴公子の1人

車持皇子のモデルとされている藤原不比等が

夫であったそうです。

その他の略歴を見ただけでも

橘夫人は歴史的に興味深い人だとわかりました。

個人的に大注目の歴史の人物となりそうです。

それとこの時代に現在の日本における仏教の重要な出来事がありました。

「天武天皇が(685年)3月27日には、

家ごとに仏舎を作って礼拝供養せよという詔を下した。」

ということです。

本当にいろんな意味で深い時代です...。

詳しいレポートは以下のブログに書いております。

是非ご覧ください。m(__)m

法輪堂拝観日記

「豪華すぎる白鳳展」

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白鳳展

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

それでは、良いお盆をお迎えくださいませ。m(__)m

本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
皆様より良きご縁をいただきました事を感謝いたします。

『心』そして『出会い』に合掌

稲田弘優

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