お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【奈良】大峯本宮 天河大瓣財天社 レポート

天河大瓣財天社
2017年
天河大瓣財天社 鳥居

“縁がなければ、たどり着けない場所”と言われているという天河神社。

そんなことを聞けば行って見たくなるものの、たどり着けるかどうか到着するまでドキドキでしたがすんなり無事到着できました。

【大峯本宮 天河大瓣財天社】

天河神社の奥宮が鎮座する霊峰弥山は、大峯山系の中央に君臨し、荘厳幽玄な山容を持ち水の精、木の精、土の精等神々の鎮まる神奈備信仰の大元とされ宗教的霊山の第一に挙げられています。修験道開祖役行者は弥山において鎮護国家を祈念した時、天降る天女の神を弁才天と感得し、壺中である当社に歓請されたのが日本弁才天の初めとされます。
7世紀後半、大海人皇子は壬申の乱に際し、霊験あらたかな弁才天に戦勝を祈願し勝利を収め、壺中の琵琶山に天之安河之宮として社殿を造営、その後僧空海弘法大師等、貴顕高僧の参籠とする山内第一霊場となります。又、能楽との関係も深く、世阿弥摘男観世十朗元雅寄進の能面「阿古父尉」等能楽史上貴重な重要文化財が多く所蔵され、芸術芸能音楽の神としても篤く信仰されています。

斎灯殿  千年の灯

斎灯殿

天石

天石
大峯弥山を源流とする清流は、天の川にそそがれ坪内(壺中天)で蛇行し、その形は龍をしのばせる。鎮守の杜、琵琶山の磐座に弁才天が鎮まり、古より多くの歴史を有す。

この地は「四石三水八ツの杜」と言われ、「四つの天から降った石」「三つの湧き出る清水」「八ツの杜」に囲まれし処とされ、神域をあらわす。

その内三つの天石(一つ“石階段右”・二つ“五社殿前”・三つ“裏参道下行者堂左”)を境内に祀る。

三つの天石

石階段右

五社殿前

裏参道下行者堂左

五社殿

五社殿

五社殿の御祭神

石段手前より

  • 龍神大神(弁財天の化身なる龍神の神)
  • 大将軍大神(八つの社の内森本神社ご祭神)
  • 大日めの貴神(天照大御神の御別名)
  • 天神大神(菅原道真公)
  • 大地主大神(琵琶山地主守神)
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拝殿

拝殿

神宝「五十鈴(いすず)」

神宝 五十鈴(いすず)
正式には、神代鈴(しんだいすず)。数千年前から天河大弁才天社のみに残されている青銅製でつくられたもの。

歴史的には、天照大御神が天の岩戸にお隠れになった時に、天之宇受売命がこの五十鈴のつけられた矛をその手に持たれ、大地を踏みしめて聖なる舞いを舞い、大神を外にお連れし、再び生きるに値する光の世に戻ったとされます。参拝の際お鈴を鳴らす時、綱は前後に動かさず、鈴を止めた状態で円を描くように綱だけ回して下さい。

“天照大神”が岩戸に隠れた神話。岩の扉の前で“天之宇受売命”が舞を舞った時に手に持っていた五十鈴。「円を描くように綱を回す」というのが加減がわからず、そろりそろりとやってみました。境内もですが、特に拝殿に入ると神聖な空気感が心地よくしばらく過ごさせて頂きました。

天河神社から少し歩いたところに、『天河大弁才天禊殿』があります。

禊殿 (みそぎでん)

禊殿

大水害の後、古文書が発掘され
“日本最古の御山”であることが記されていました。

高倉山は二億五千万年前日本列島に最初に隆起された神奈備であり日本最古の御山(磐境)であります。弁財天女の鎮まります琵琶山と共に仰ぎ尊び奉られた聖山であります。
神武天皇が天河社琵琶山に祈られた時に ヒノモトと言霊を奉上され日本と命名された重要な斎庭であり、高倉の御山は経津主神の鎮座地として布津御魂の剣 神宝を奉り全ての天災 地災 人災を鎮め申す御威稜を賜る大神様であられます。

『ヒノモトと言霊を奉上され日本と命名された』とあります。

『ヒノモト』。ひ‐の‐もと。日の本。
大峯本宮天河大辨財天社

大峯本宮天河大辨財天社は、日本の三大霊場である高野、吉野、熊野を結んだ三角形の中心に位置しています。縁起では、琵琶山に鎮…

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