お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【和歌山】みかんとお菓子の神様 橘本神社 レポート

“みかん”と“お菓子”の神様として
知られている和歌山県の「橘本神社」

橘本神社の読み方は「きつもとじんじゃ」。

御由緒略記

当神社は柑橘業、菓子業の祖神、また文化の神
として広く崇敬される田道間守命を主神とする神社

創建年代は詳らかでないが白河法皇(1096-1129)
熊野行幸の折、法皇が通夜されたとの忠実があ
り、往時は熊野九十九王子の古社として栄えて
いたことが知られる。

『記紀』によると第十一代垂仁天皇の御代
田道間守は勅命を奉し、不老長寿の霊果を
求めて常世国に渡り艱難辛十余年、ついに
橘を持ち帰るが、すでに帝は崩御その御陵に
橘を献じて哭死したという(七一年)。
当神社の北方には時の橘を移し植えたといわ
れる「六本樹の丘」が残る。

その後橘は改良されて極上の菓(柑橘)となり
「橘は菓子の長上にして人の好むところなり
(七〇八元明天皇)と謳われ、その橘にゆかりの
深い当神社は、菓子の祖神社として世の信仰を
集めるに至った。

橘本神社

橘(たちばな)

今から千九百年前、田道間守が
垂仁天皇の命をうけ
常世の国から持ち帰った非時香果は
この橘樹であり、今のみかんの原種であります
(古事記・日本書紀に記す)

史跡 所坂王子跡(所坂王子の社地)

和歌山県指定文化財
史跡 所坂王子跡

熊野参詣道九十九王子の一つ所坂王子の
社地で、後鳥羽院熊野御幸記(建仁元年十月
「次二トコロ坂王子二参り」と記載されており、
「紀伊続風土記」には「此地草蘇(トコロ・・
ヤマイモ科の一種)の多く生えたりし故に此名あり、
社頭に杉の古木あり」と記されています
現在は明治四十年の神社合祀令により塔下
王子社、橘本王子社、所坂王子社をあわせて
橘本神社として合祀しているお社です
王子社跡がはっきりした神社として現存する
貴重な例の一つです

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