『興福寺の寺宝と畠中光享 展』
2017年8月23日(水)~9月4日(月)
大阪高島屋 7階グランドホール
『興福寺の寺宝と畠中光享 展』で浄められてきました。
・【興福寺の再建される中金堂の柱の祖師画】
・【興福寺の寺宝】
・【(祖師画を描いた)畠中光享画伯の作品】
の展示です。
ここ大阪高島屋の7階グランドホール入り口です。
法相宗大本山興福寺。
創建当初より伽藍の中心であった「中金堂」の再建事業で、
内陣には、興福寺の教義である法相の祖師たちを描いた大柱「法相柱」も再興。その大きな柱に貼りあげられる画伯の描く14名の祖師画を公開。
展示は畠中光享画伯の作品から始まりました。
畠中光享代表作・新作
最初、描かれているものから日本風とは違うように感じられてちょっときつめの印象を受けました。
それが作品を進んでいくうちにいつの間にやら、現実身近から離れた感覚で受け止めるようになり、世界観にどっぷり嵌まり込んでいました。
作品にはスッタニパータを描かれたものも多く、“ダライ・ラマ”も描かれていました。実際に何度もお会いになられたようです。
作品ごとにコメントが書かれていて、学ぶこと多く惹き込まれました。
“蓮”や“睡蓮”、“精舎の夜空”などなど、その世界にいるようで。
『一灯』という作品は“仏陀”に供えられた灯がすごい数が並び、1つずつリアルで、いろんな瞬間の炎で、それが供えられたものでいろんなものがある。いろんな思いを込めて描かれているのかと思いながめました。
金箔の上に岩絵具という日本画。
作風が現代的に見えますが、“飛天”や“散華”などを見ていくと日本画の繊細さがその世界の空気感と合って見えました。
興福寺の寺宝
とつぜんよくお見掛けする【仏頭】があり、大阪では【春日曼荼羅図】がありました。
法相柱 柱絵

柱絵は展示最後の展示室で
看板の僧は、“無著菩薩”。
興福寺の北円堂の像で有名です。
2018年秋に興福寺中金堂の柱に貼りあげられる祖師画の一枚。
ちょうど展示されている横で“畠中光享画伯”のインタビュー映像が流れていて、北円堂の像というだけでなく今のものも入れて描かれたようでした。
展示室の真ん中には中金堂の模型があり、柱絵が貼りあげられた状態を見ることができました。
一見スタイリッシュというか現代風に思える作風ですが、スッタニパータを題材に描かれて合わせて観せて頂くと表現が伝わってきて観終えた時にはすっかり心浄められたようでした。
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