2019年
京都・嵐山に10月開館した福田美術館。
開館記念「福美コレクション展」にいってきました。
渡月橋の近くにある美術館です。
福田美術館
福田美術館のパンフレットの中に
↓
次なる日本へ、残すべきものがある。
そして
福田美術館は、江戸時代から近代にかけての、主要な日本画家の作品で構成されるコレクション約1,500点を有しています。「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を与えられるような」作品がコンセプト。
福田美術館 開館記念「福美コレクション展」
開館記念 福美コレクション展
2019年10月01日(火)〜2020年01月13日(月)全作品をⅠ期・Ⅱ期ほぼ完全入替で公開
春は桜花舞い、秋は紅葉に彩られる嵯峨嵐山。
古来多くの貴族や文化人に愛され、芸術家たちがすぐれた作品を生み出す源泉となったこの地に、2019年10月、福田美術館が開館いたします。
当館は「100年続く美術館」をコンセプトに、現代まで受け継がれてきた日本文化を次世代に伝え、さらなる発展へと繋がる美術館を目指します。
オープンを記念した開館展では、俵屋宗達(生没年不詳)や尾形光琳(1658~1716)の琳派、狩野山楽(1559-1635)、狩野探幽(1602-1674)などの狩野派、円山応挙(1733-1795)、長沢芦雪(1754-1799)、呉春などの(1752-1811)円山四条派など江戸時代の絵画から、竹内栖鳳(1864-1942)、上村松園(1875-1949)など明治以降に活躍した画家たちの名品を一挙公開します。
- 展示室1 明治以降の絵画
- 展示室2 江戸絵画
- 展示室3 西洋絵画
「福美コレクション展」を見て
木島櫻谷「駅路之春」(左隻)1913(大正2)年。
初公開の狩野探幽筆「雲龍図」や100年以上前に公開されたきり行方不明となっていた木島櫻谷「駅路之春」や橋本関雪「後醍醐帝」など、初公開の大作は必見!
展示室の扉が開いた瞬間に、迫力ある竹内栖鳳の「金獅図」が飛び込んできて引き込まれ。それからは、よく知っている名前の方の作品ばかりが、これでもかと豪華にもならんでいるという眼が楽しくとても幸せでした。
「福美オールスターズ勢ぞろい」とはどのような方の作品が並んでいたのか。どうしても書き置きしておきたいのでⅠ期の分のお名前を。
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竹内栖鳳、横山大観、菱田春草、下村観山、橋本関雪、竹久夢二、清水御舟、加山又造、上村松園、木島櫻谷、伊藤深水、俵屋宗達、尾形乾山、尾形光琳、渡辺始興、深江芦舟、円山応挙、源琦、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、呉春、与謝蕪村、司馬江漢、葛飾北斎、勝川春章、歌川広重、マリー・ローランサン、マルク・シャガール、クロード・モネ、カミーユ・ピサロ、アンリ・マティス。
福田美術館について調べてみつけた記事に
↓
会期を前後期に分けて、完全入れ替えで福田コレクションの中から約120点の作品を展示。前期は琳派、後期は狩野派の予定。
見せた頂いたのがⅠ期なので、琳派だったようです。
作品リストを見くらべてみると、“Ⅰ期”に俵屋宗達や尾形乾山や尾形光琳があり、“Ⅱ期”に狩野探幽や狩野山楽があります。
日本画の魅力はいろいろありますが、今回もたっぷりあじわえた日本画で描かれている女性。とてもしなやかな仕草を感じる日本女性も魅力的。それもふくみ日本画をたっぷり堪能でき言葉そのままが体験できるような美術館であり、展示内容でした。
どうしても目が離せなかったのが、
伊藤若冲『群鶏図押絵貼屏風』 屏風 六曲一双 紙本墨画 1795(寛政7)年
展示室に入った瞬間に目に飛び込んできたのですが黒白だったので、若冲といえば色鮮やかな鶏が思い浮かんでちがうかなと。でも見れば見るほど若冲で。やはり若冲だったのですが、尾っぽのラインがなんと素晴らしく、それが群鶏図でそれぞれうごきがあるのに、総合でみると尾っぽがそろっているのがまた素晴らしいものでした。
といっても日本画だけでなく、なんとマリー・ローランサン、マルク・シャガール、クロード・モネ、カミーユ・ピサロ、アンリ・マティスの展示もあり、クロード・モネの「プールヴェィルの崖、朝」がなんともよかったです。西洋絵画は自然の光がさしこむような展示室なので、より異空間での体験のように思えました。渡月橋を見渡すことができるカフェもあり、日常を離れたすてきな時間をすごせそうです。
決められたテーマの構成で見るのとちがい、このような方たちの作品が並んでいるので、より自由に見たいように楽しむことができました。
京都屈指の観光地である嵯峨嵐山にある「福田美術館」では、「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を与えられるような」作品…
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