お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

特別展 水木しげる・妖怪図鑑

兵庫県立美術館における
『特別展 水木しげる・妖怪図鑑』へ、行ってきました。

特別展水木しげる・妖怪図鑑 案内板

「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪漫画のヒット作で知られる水木しげる。

今日私たちが思い浮かべる妖怪のイメージは、
大部分を彼の作品に負っているといってよいでしょう。

水木しげるの画業60周年と米寿を記念して開催される同展は、
長年に渡って描き続けた妖怪画にスポットを当てる展覧会です。

1000点以上に及ぶ原画の中から代表的な妖怪88種と
鬼太郎を描いたものを精選し、
驚異と幻想に満ちた水木ワールドの真髄が天覧されます。

また、各種の百鬼夜行絵巻や妖怪の登場する浮世絵など、
水木に影響を与えた過去の美術作品もあわせて展示されます。

併設展として水木原画を立体化した妖怪たちが登場する
体験型模型展示「ゲゲゲの森の大冒険」もあります。

特別展 水木しげる・妖怪図鑑 撮影スペース

【第1章 水木しげるの妖怪図鑑】

妖怪絵師 鳥山石燕の妖怪をモチーフにした様な妖怪が水木先生の手により、生き生きを描かれており、妖怪が動き出すかのような作品の数々でした。

点描画を始め、緻密な書き込みも独特の世界観を感じ、
あらためて水木漫画のオリジナリティの凄さを感じました。

とにかく、水木先生の妖怪や眼に見えない
奇妙なものに関する知識量は膨大で
引き出しの多さは、尋常ではないと思いました。
自伝のマンガからもわかるように、
スクラップや書籍など資料集めは、常に行っておられたようです。

突然、金霊(見たものはお金持ちになると言われている精霊)を
見たのをきっかけにどんどん仕事がまいこんできた
と自伝マンガで描かれていたけど、
これだけの作品を当時から描いておられたのを考えると、
なるべくしてなったのではないでしょうか。

どれもいいですが、個人的には抽象画の様な顔をしている”山爺”が好きです。

【第2章 鬼太郎の秘密】

鬼太郎がどうして生まれたか?とか
ねずみ男や猫むすめのプロフィールが丁寧に解説されていました。

最後に実物大に近い妖怪のリアル?な人形が展示してあり
少しお化け屋敷みたいで昔、宝塚ファミリーランドで
開催されていた鬼太郎のお化け屋敷を思い出しました。

触るとネトネトしてそうな”百目”が迫力があり、ちょっとほしいなと思いました。
かなりグロテスクです。鬼太郎ではないですが、
悪魔くんでは、”百目”の子供がでてくるのですが、こちらはかわいいですよ!

特別展 水木しげる・妖怪図鑑 案内幕

関西の方はご存知かと思いますが、私が小学生ぐらいの頃、
夏の時期になると毎年、鬼太郎のお化け屋敷が
宝塚ファミリーランドで、開催されていました。

この時期になると沿線の阪急電車も鬼太郎のポスターで一色になってましたね。
兵庫県宝塚に向けての出発点である阪急梅田駅周辺(大阪)でも、
宣伝のために実物大の鬼太郎やねずみ男やその他妖怪の人形が出没していました。

妖怪の出来も非常に良くて、毎年
この時期が来るのをワクワクして楽しみにしていました。
楽しすぎて、お化け屋敷にはいってすぐには出口に行かず
中でうろうろして長い時間すごしていたものです。

怖いだけでなく、どこかユーモラスで楽しかった記憶があります。
今回の原画展を見ている時、フッと夏の宝塚ファミリ-ランドをなつかしく思い出します。

またいつか、
町全体が、鬼太郎のテーマパーク化しているという
水木先生の故郷である島根堺港の鬼太郎ロードへ行ってみたいものです。

関西では、『特別展 水木しげる・妖怪図鑑』の他にも
水木しげるさん関連のイベントが何件かあるようです。


『特別展 水木しげる・妖怪図鑑』

兵庫県立美術館-「芸術の館」-
2010年7月31日~10月3日(日)


『夏の化け大展』

東映太秦映画村
2010年7月17日(土)~8月29日(日)


『水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展』

阪神百貨店
2010年8月25日(水)→31日(火) 8階催場


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