お寺・神社・博物館・美術館にて【法輪堂の拝観日記】

【法輪堂通信】 極楽浄土へのあこがれ NO.64

大阪の仏壇屋「稲田法輪堂(法輪堂ドットコム)」の
2013年5月1日に送信した
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┃■美しいかたちのご紹介(法輪堂通信)

┃2013年 5月1日  NO.64:極楽浄土へのあこがれ
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こんにちは、法輪堂の店主 稲田です。

ゴールデンウィーク真っ只中です!

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

ゴールデンという言葉の響きが

華やかな、きらびやかな、金色というイメージを想起します。

もっと、イメージを膨らませていくと

私は、極楽というキーワードへたどり着きました。

今、ゴールデンウィークで、大盛況の古都奈良では

極楽浄土を感じる人が続出しています...。

では、今回もよろしくお願いします。

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このメールマガジンは、【法輪堂.com】が
商品紹介、お得情報、皆様のお声などをお送りいたします。
少しでも、心安らぐ日々のお手伝いが出来ればと思います。

∞∞ □■ 目 次 ■□ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

□1.當麻曼陀羅(当麻曼荼羅)軸装仕立

―― 極楽浄土への手引き

□2.店主の実店舗営業日記

―― 4月営業日記

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○  光背 高蒔絵 阿弥陀如来立像  ○

■ 職人の技の結集
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□1.   ◆ 當麻曼陀羅(当麻曼荼羅)軸装仕立

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<< 極楽浄土への手引き >>

他の宗教での天国は仏教でいうと所の極楽(浄土)にあたります。

仏教でも天界があるというのでは?と思われるかもしれませんが

天界というのは仏教では、人間界・地獄界・餓鬼道・畜生道・修羅道と

同じ欲の世界の中にあり、合わせて六欲界といわれており、人間界

よりは長生きできるものの寿命があり命が尽きると、天界であってもそ

こでの行いによって次には地獄に行ったり、人間として生まれる可能性

もあるということなのです。

これを輪廻といってこの輪廻を抜けない限りは永遠に六欲界を行ったり

来たりをしなければならないのです。

しかしながら、極楽浄土へ生まれれば、輪廻を抜け出ることができ、喜び

と楽しみを常に感じ、苦しみ・悲しみは一切起らない状態で阿弥陀如来に

学びながら涅槃ヘと向かうことができます。

※諸説あります。

古来より、多くの日本の人々はこの極楽浄土へ向かうために思いをはせて

来たと言えるでしょう。時の権力者の多くも極楽浄土への憧れから晩年、

功徳を得て極楽浄土へ近づく為に進んで善行を惜しまなかったという話

は星の数のごとしでした。

前置きが長くなりましたが、

中将姫の信仰心から生み出された當麻曼陀羅は、西方浄土(極楽浄土)の

有り様が明確にわかり観無量寿経の中で伝えられている王舎城の悲劇から

お釈迦様による阿弥陀十六想観での瞑想法により極楽浄土へ向うための方

法が示されています。

いかがでしょうか。

この機会に、仏教美術の傑作であり、またありがたい教えを身近な絵物語

として描いた『當麻曼陀羅』の「平成本」複製掛け軸を、お勧め致します。

是非、下記商品ページをご覧になってください。

商品ページ:當麻曼陀羅(当麻曼荼羅)軸装仕立

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○  舟形光背 阿弥陀如来 仏像 獅子付台座 白檀  ○

■ 美しさのレベルが違います。
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□2.  ◆ 店主の実店舗営業日記

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法輪堂の実店舗での活動のほんの一部をご紹介させていただきます。

【4月3日(水)】

・お線香をはじめてお買い求めになられるお客様のほとんどがどれが良
い香りかをお聞きになられますが、実際の所は香りというのはそれぞれ
好き嫌いがありますので、お客様の好みなどをお聞きしながら提案させて
いただいております。

本日来店されたお客様もはじめてのお客様でした。ご家族のお好みなど
も聞きしながらお線香の箱を開けて上香りを確認してもらいながら
決めていただきました。

最初はお花の香りがお好みだということで、ラベンダーやカーネーション
のお線香をご紹介させていただきましたが、“白檀”と書いたパッケージ
のお線香に目をとめられて、香りを聞いて頂いた所、最終的に日本香堂の
“司薫 白檀”にされることになりました。

帰られる前になぜ、白檀にされたのかをお聞きした所、子供の時に家族で
よくお寺詣りにいかれたそうで、そこで焚かれている香りが好きだった
ことを思い出され、また、お寺参りのたびにお父様から白檀というのは
豊かな香りで仏様が喜ばれるというお話を繰り返し聞かされていたこと
から、今回、これに決められたのでした。

子供の時の幸せな記憶と香りがしっかり結びつき、お父様のご供養に白檀
の香りを選ばれたことに、不思議ですが幸せなめぐりあわせを感じました。

※お買い上げいただいたお線香(特選御香 司薫 白檀)

【4月15日(月)】

・コーヒーのお線香が10周年です!

老舗のお香メーカー堺の梅栄堂さんが発売して話題を生んできたコーヒーの
香りのお線香が10周年になるそうで、メーカー営業の方が販売促進にと
上記のキャッチフレーズが入った販売促進ディスプレイを持ってきてくれ
ました。

ありがたいですね、シンプルですがわかりやすい。
お客様に伝わりやすいのではないでしょうか。

TVやラジオなどにも取り上げられ話題になってきたお線香です。
現在では、他のメーカーからもコーヒーの香りのお線香が出てきましたが
やはり、香りがよく出ておりおすすめするのは、梅栄堂さんの残香飛です。

当店では、より香りにコクがある“残香飛ブラック”をお勧めしています。
お香としても使用できますよ。

梅栄堂/残香飛ブラック

【4月24日(水)】

・具足の中でも一番傷みが早いのは、花立です。お花を生けるのに水を使い
ますので、何十年も使用していると底の接合部分が腐食していき、穴が開
くことによって水漏れを起こすのです。勿論、花立の内部はしっかりと
水を弾くコーティングがされていますが、長年のご使用によっての腐食は
仕方のないことです。

本日のお客様も花立が腐食して水漏れがするので花立の購入でご来店い
ただきました。花鳥の具足は、もう15年ほど経過したものですが花立以
外の具足は丁寧にご使用されていたせいか、まだ十分使えるものの、具足
は、セットでしか購入できないものと思われていた様でした。

勿論、単品でも購入できますので、花立のみ一対をお買い上げいただきま
した。ただ、場合によって他の具足の劣化具合によっては、新品になった
花立が浮いてしまい見た目のバランスがとれなく場合もありますので、ご
説明させていただいた上で決めて頂きます。今回は、色付仕様ということ
と丁寧にご使用されていたということで違和感がでないとの判断でした。

お客様の状況を把握することとお客様に当店から伝えたいとすることをイ
メージしていただくという作業(コミュニケーション)の大切さとお互い
の思いが合致した時の楽しさが実感できるエピソードでした。

花鳥模様オリジナル 具足

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◆ あとがき ◆

今、奈良博物館では、

當麻曼荼羅完成1250年記念 特別展
「當麻寺たいまでら―極楽浄土へのあこがれ―」
レポート日記

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が行われています。一般公開は実に30年ぶりとなる国宝 綴織當麻曼荼羅も

見ることができます。必見です!

※展示期間:4/6~14、4/23~5/6

當麻曼荼羅完成1250年記念 特別展へ行ってきました。様々な

お仏像、掛け軸、仏具、巻物などの名品を見ることによって

一般でも極楽と言葉ではよく使用する単語ですが、本当の極楽の意味が

かなり、明確に理解できたと思います。

中でも中将姫のお像は、阿弥陀如来への信仰心の篤さを強く感じました。

同時に、私の極楽浄土へのあこがれも強まった様に思いました...。

余談ですが、もし、このゴールデンウィークの期間に

奈良博物館へ行かれるのなら、必ず、別館のなら仏像館へ足を運んでください。

なら仏像館

本館の特別展を見れば半券として無料券がついています。

また、地下でつながっていますので、すぐに行けます。

本館の特別展だけでおなかいっぱいで、少々お疲れかもしれませんが、

第3室のお仏像だけはご覧になってください。

重要文化財木造降三世明王坐像(金堂安置)奈良国立博物館で特別公開中

上記リンク先の画像では今一つ伝わりませんが

まず、大きさに驚きます。

そして、圧倒的な存在感が仏像館の照明と相まって

荘厳な迫力を感じるとともに畏怖の念が起こり、

私は、しばらく言葉が出ませんでした...。

こちらも必見です。

では、良いゴールデンウィークでありますように。

本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
皆様より良きご縁をいただきました事を感謝いたします。

『心』そして『出会い』に合掌

稲田弘優


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