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京都彩色工房訪問記(4)

京都彩色工房

【美しくさを引き立てる技】

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グラデーションを効かせた色合いの繊細さは
こちらの工房が腕を磨き作り上げられた技・技術です。

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「京都もの」の違いは、葉脈の違いで分かります。
他の産地のものは、
木型(木地)を加工凹ませたりして形を作っています。
線だけなのに対し
京都ものは、漆などで線を浮き出させています。

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今まで研究を重ね技術を上げてこられた
という事を感じる事が出来ます。

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足の膝で支えしっかり固定しながら描いていかれます。

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金粉で線を描く筆先を御覧下さい。
筆先は魚の「鯛の牙」だそうです。
金色の線で華やかに形を引き締めます。
金で描いた線を「鯛の牙」で
なぞる様に擦る事によって輝きが出ます。
本金でないとこの光は出ません。
又逆に、擦って光を出す事をせず消し金の様な所も作り
アクセントを付ける事もあります。

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補修依頼の作業です。
きれいに汚れ・金を落とし、彩色・金を施されます。

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生地を磨き整え、色がきれいにのる為の
大事な準備段階です。

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【蓮入観音 仏像】の蓮のつぼみ部分の
彩色を行う前の木地の状態のものです。
これに彩色を施されますとこの様に美しく息づき始めます。

仏像 蓮入観音

蓮の蕾が鮮やかなグラデーションで表現されています。

更なる技術の向上を目指し、
色々な職人仲間の間での研究の場を持っておられます。

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◆ 今回お仕事場を見せて頂きました彩色工房から皆様に ◆ ───────────────────────────

細部を見て頂ければ
京都のものの素晴らしさがわかってもらえると思います。
「良いものの違い」という事を
広く多くの方にご理解頂ける事を願います。

・・・ 編集後記 ・・・

京都の伝統工房を実際に寺院飾り金具・法具・有名仏師そして
今回の彩色と見せて頂いて強く感じた事があります。
それは[良いもの]は
「ただ単に高い物・高価なもの」とするものではないと言う事です。

「より良いもの」「より本物」と常に向上する事を
追及し研究し仕事をなさるというその姿勢と
ものに込める愛情が大変丁寧な丁寧な仕事を生み出しています。
より理想の色・姿に近づけようとすると材料の質も必要とし
より良い材質を使う事でしか出せないものがあります。
例えば金は金でも本金でないと出ない色・輝き・艶があります。
岩絵の具も天然のものと人工のものでは色など違います。
材料の段階でも天然の岩絵の具にする為に
岩を砕いて作るという手間隙が掛かっています。
本物の漆は扱いにくくムラが出易いので
何度も上手くいくまでやり直す事もあります。

生み出すにはより良い道具も大切です。
当然大切に手入れをされ、
手入れをする道具も上質のものが必要となります。
道具を選び道具を大事にし、
1つの材料を大切に合うものを選び材料を大事に使い、
1つ1つの作業により良いものが出来上がる様にと
細かい作業も大切に丁寧にし、
多くの人のぬくもりを感じて出来上がった[より良いもの]が誕生します。
取材させて頂いた方々はどの方も
金額以上のものを生み出そうとする努力を惜しまれません。

結果、お客様には高価なお買い物となってしまいますが
金額以上の仕事をしようとする心のこもったものは
きっと「良いものを手に出来て良かった。」
と言って頂けるのではないかと思います。
手作りですので、無機質な物が溢れて慣れてしまった現代の眼には
ちょっとした部分が気になってしまわれる事もあるかもしれませんが、
それは手作りならでは出る現象である事もあり
その部分から作ったその人の心の温かさ・ぬくもりが伝わってきて、
それも味であり良さを感じて頂けるのではないでしょうか。
[良いもの][ほんもの]からは
そのものに込められた人の温かさがあります。
そしてきっと 「ほんもの・良いものはやっぱり違う。」 
と言って御満足頂けると思います。

一番最後になってしまいましたが
取材をさせて頂きました彩色工房の皆様には
大変お世話になりありがとうございました。
取材をさせて頂いてから当HPにこのレポートを掲載するまで
大変時間が掛かってしまいましたが
ようやく掲載する事が出来ました。
「良いものは違うのだ」という言葉を
どういう風にして多くの人に伝えられるのか
ようやく今日言葉に表現出来たように思います。
大変お待ち頂き心から感謝致します。
これからも謙虚に精進し、
「良いものをお渡しし伝えるお手伝いが出来れば」と思っております。

(2006年10月28日 記)

※ 見学させて頂いた工房名・所在地・お名前などについて
お答えは出来ません。

 - 画像・文章は転載不可です -

– 2006年10月27日 –

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