– 京仏師による仏像とは –

ご覧頂ける皆さまに
冨田珠雲 京仏師のお話を聞かせて頂きました。
冨田珠雲仏師からのお話により、京仏師個人の取材ではなく
京仏師の仏像の仕事の良さなどを多くの人に知って貰えることにより
京仏師全体が盛り上がっていくことを願い、お話しくださいました。
冨田珠雲 京仏師

【京都佛像彫刻家協会会員】
【大谷大学講師】冨田珠雲仏師は、京都の・仏像・仏具の製作を家業とされている家庭で
育たれ16歳の時にはすでに刃物をもって仕事を始めておられます。大学では芸術系の大学ではなく、宗教教育主体の大学 大谷大学仏教学
科で勉強されました。
初作品が、不動明王像。業界紙にコラムの連載の執筆。
企業と「色」についての研究・開発。京仏師全体が盛り上がっていくこと。そして仏像製作にかかわる産業が
盛り上がることを願い京仏師として活動されています。ふだんは京都の工房で製作などされていますが、集中して仏像製作をさ
れる時にはもう一つの彦根の工房に籠って作業されるそうです。
【比叡山の阿闍梨さんとの出会い】
「比叡山の阿闍梨さんに、大学の卒制として製作した不動明王を阿闍梨と知らず見てもらった。大阿闍梨に仏教の話をしてしまったが、阿闍梨さんはそれを黙って聞いてくださった。」とエピソードを聞かせて頂きました。その後、その阿闍梨さんより平安時代の仏像の修理を依頼されたそうです。
冨田珠雲 京仏師 (1)総目次
1,冨田珠雲 京仏師 プロフィール・目次・冨田京仏師の仏像 2,可愛いお顔のお仏像はつくらない理由 仏様は人智を超えた存在、どこかに優しさも含んでいる様に 3,仏像の目先の位置 お仏像を安置した時にどう見えるか重要 4,木から仏が生まれる 霊木の木曽ひのき 5,最重要な仏像の木材えらび 仏像の木材ができるまで 6,仏教・哲学を含めた仏像 仏像の違いは何か 7,仏像の綺麗な仕上がりには、見えない部分 下地と修理にも影響 8,国産の漆、国産の砥石、京もの文化 国産と海外産からうまれるもの 9,京仏師の仏像の仕上がり 刃入れ 10,あとがき 編集後記 11,冨田京仏師の工房で、再びお話をお聞きしました 工業製品と工芸品・仏像の素晴らしさには背景もある |
冨田珠雲 京仏師のお仏像
※画像は、冨田珠雲仏師に著作権・肖像権があり、転載・転用を禁止致します。
唐草光背は、金属製です。

宝剣は、本物の剣です。

石川県 永光寺にある瑩山禅師がご生存の時の姿の像を(特別に)実際に観たままを製作された瑩山禅師像

師匠である父と兄弟で初めて製作した仏像

浄土宗の二祖の仏像は念珠を持っておられる姿ですが、
仏画の二祖対面を元に製作されたので合掌されているお姿で雲座となっています。

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仏師仏像は、毎回見積もり後の受注製作となります。