
十一面観音菩薩 柘植 仏像
- 材 質 柘植
- 台 座丸台座
店主より
美しいお顔の十一面観音像です。頬のふくらみ、上品な口元、整った眉と目のバランスなど綺麗なお顔の観音さまだと思います。

十一面観音
観音菩薩は、正しくは観世音菩薩、または観自在菩薩などと呼ばれています。
救いを求める人々をよく観察して、意のままに(自在に)救うという意味です。
観音は三十三に変化して衆生(すべての生き物)を救う
といわれることからさまざまな像が作られてきました。
この変化観音として最初に 考え出されたのが十一面観音です。

観音菩薩について
十一面観音の概要の概要 ( じゅういちめんかんのん )
- 主要経典(関連経典): 十一面観世音神呪経
- その他:変化観音の一
- サンスクリット名:エカーダシャムカ
- 功徳:授福、除病息災、除怨
- 安置されている寺院例:奈良県 法華寺・聖林寺 など多数
十一面観音は、十一の顔がある観音像をさし、平安時代に多くの像がつくられています。
その特徴的な多面像は、「衆生の祈りの音声をのがさず観じる」観音の功徳を具現化したものと考えられます。
六世紀後半、唐で訳出された『十一面観世音神呪経』には、
十一面観音がもたらす10の功徳である「十種勝利」が説かれています。
(1) 身体が健康である
(2) あらゆる仏に憶念(心に留めて忘れずにいてくれること)される
(3) 衣食、財物が自然と備わる
(4) あらゆる敵に打ち勝つ
(5) 慈悲心を起こさせる
(6) 毒虫や熱病に侵されない
(7) 刀杖の難に遭わない
(8) 火難に遭わない
(9) 水難に遭わない
(10) 横死しない
別の経典には死と死後の功徳を説く「四種果報」も挙げられています。
(1) 臨終にて仏を見
(2) 悪趣(悪業の報いで赴く地獄などの境地)に生ぜず
(3) 非業の死を遂げず
(4) 極楽に生まれることができる
と説かれています。
経典には十一面の顔の意義、役割などが述べられていますが、頭上の十面が十種の勝利(果報)をあらわし、頭の長にある仏(如来)面が四種の功徳勝利というものをあらわしているといいます。
正面の三面は慈悲相、左の三面は瞋怒相、右の三面が白牙を上に向けてむき出し、後ろの一面は暴悪大笑相、そして頭のてっぺんが如来相になっています。左手に水瓶をもち、右手は施無畏印に組んでいます。
日本では、平安時代になると四方八方に顔を向けて一切の衆生を救済するという性格が、現世利益を求める当時の人々の要求に対する具体的な説得力をもっていたからだと思われます。
(商品名) | 十一面観音菩薩 柘植 仏像 |
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(商品番号) | EN670535 EN670540 EN670545 EN670550 EN670560 |
(寸 法) | 以下5寸法 仏身3寸5分 総丈:約19.0cm 巾:約 6.3cm 奥行:約 6.3cm 仏身4寸 総丈:約22.0cm 巾:約 7.0cm 奥行:約 7.5cm 仏身4寸5分 総丈:約24.5cm 巾:約 8.0cm 奥行:約 8.0cm 仏身5寸 総丈:約26.5cm 巾:約 9.0cm 奥行:約 9.0cm 仏身6寸 総丈:約31.0cm 巾:約10.5cm 奥行:約10.5cm |
(仕 様) | 材質 : 柘植 |
(納 期) | 要見積もり 納期は変動する場合がございます。正式な納期は、受注確認メールにてお知らせさせて頂きます。休業日を除く2~4日程お待ちください。 |
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