仏像のはじまり
仏像の種類
材質・つくり方
基礎知識
 

仏像の基礎知識




■ 仏像の持ち物

 仏像がさまざまなものを手にしているものを、「持物」といいます。
 

≪ よく見られる持物 ≫

●蓮華(蓮の花)

泥の中から生じても泥に染まらず清らかさを保つことから、
汚れることのない仏の真理(智慧)にたとえられます。
特に観音菩薩が蓮華をもっています。

●錫 杖

地蔵菩薩がもっている先に輪がついた杖です。

●如意宝珠

欲しいものを意の如くに出すことからこの名があります。
また、人びとの苦しみを自在に取り除くといいます。

●法 輪

釈迦の教えの象徴です。
もともと古代インドの戦車の車輪を仏教の教えにたとえたもので、
仏教の教えが世の中の悪を駆逐して回転しながら
他に伝わっていくことをあらわしています。

●水 瓶

水を入れる容器で、インドではもともと僧侶が常に携行する
水筒のようなものでした。
これはつねに財宝が蓄えられていて人々を満足させると考えられました。
如意瓶、軍持などとも呼ばれ、
梵天や千手観音の持物としてよく知られています。

●金剛杵

密教でもっとも重要な持物です。
これはもともと古代インドの武器を型どったもので、
金剛石(ダイヤモンド)のように堅くてどんなものでも打ち砕く。
すなわち、どんなに強い煩悩でも滅することのできるものの象徴です。
両端がヤリのようになった独鈷杵、三本に分かれた三鈷杵、
五つに分かれた五鈷杵などがあり、
密教法具(密教の儀式のときに使うもの)としても重要なものです。

●羂 索

古代インドの鎖鎌のような武器で、仏教では煩悩を縛るためのものです。
不空羂索観音は、その名が示すとおりもっとも優れた羂索をもちます。
このほか、明王の持物としても一般的です。

●薬 壺

薬師如来がもっています。

●数 珠

諸仏がもっています。

●楽 器

諸天がもっています。

 

■ 仏像の衣

 仏教の衣の基本は三依と呼ばれる三枚の衣です。
 これは初期の修行僧が着ていたもので、
 現在でもタイやスリランカの僧侶は三依を着用しています。
 仏像も基本的にはこの三依をまとっています。

 1枚は下半身を覆う小さな布、もう1つは胸までを覆う中くらいの布、
 最後に大きな布を肩からかぶります。

 大きな布で両肩を覆ったものを通肩いい、右肩だけを脱いだものを偏袒右肩といいます。
 偏袒右肩は、釈迦や師、あるいは目上の人に対する時の着用法です。
 したがって釈迦如来像はつねに通肩に作るのが原則です。
 (例外的に偏袒右肩の釈迦如来像もあります。)

 菩薩の衣は、下半身を覆うものと、天衣と呼ばれる両肩を覆うものとがあります。

 

■ 仏像の装身具

 如来は、釈迦が出家して悟りをひらいたあとのすがたで、
 出家して無一物になった状態をモデルにしています。
 だから、大日如来を除いて、如来は装身具は一切身につけていません。

 一方、菩薩は釈迦が出家する前の姿をモデルにして、在家の貴人のすがたに作られます。
 したがって頭には宝冠をかぶり、頸には瓔珞(ネックレス)をし、
 耳輪や腕釧や臂釧などさまざまなアクセサリーを身につけています。
 
 宝冠にはいくつかの特徴的な種類があり、仏像によってかぶる宝冠が異なります。
 大日如来は、五仏冠という五体の小さな仏を並べた宝冠をかぶり
 観音菩薩の宝冠には、そのシンボルである化仏という小さな仏がついています。
 さらに、勢至菩薩は水瓶のついた宝冠を、弥勒菩薩は五輪塔という小塔のついた宝冠を
 虚空蔵菩薩は三十五仏が安置された宝冠をそれぞれかぶっています。

 

■ 仏像の光背

 仏・菩薩はからだから偉大な智慧の光を放つといわれています。
 その光はあらゆるところの隅々まで届き、一切衆生(あらゆる生き物)を救うと考えられています。
 これを後光といいます。

 ガンダーラなどの初期の仏像は、背後に天使の輪のような円形をおいただけで
 光を象徴的に表現した単純なものでした。
 しかし、光背は時代とともに著しく発達してさまざまなデザインのものが作られるようになりました。

 光背の種類を大きく分けると、挙身光と頭光とがあります。
 挙身光は、仏像の全身から放たれる光で背後にあらわされ
 頭光は、頭から発する光で頭の上にあらわされます。

≪よく見られる光背≫ ・・・ 壬生光・火焔光・輪光・宝珠光・舟形光背 など

 

■ 仏像の台座

 釈迦の居場所をあらわすのが、「台座」です。
 仏像が作られるようになると、台座は仏像に威厳と安定感を与えるものとして
 重要な役割を果たすようになりました。
 仏像は台座と光背によってより尊さを増します。
 立像・座像・椅像・臥像を問わず、仏像にはかならず台座があり、
 実にさまざまな種類のものが作られるようになりました。
 

≪ よく見られる台座 ≫

●蓮華座

蓮の花のかたちをした台座です。
両足がそれぞれ別の蓮華座を踏む「踏み割り蓮華座」
蓮の葉を伏せたかたちに造った「荷葉座」などあります。

●須弥座

仏教の世界の中心にそびえるという須弥山という山を
かたどった台座です。
お寺の本堂の祭壇を一般に須弥壇といいますが、
須弥座は台座の総称としても使われる言葉です。

●瑟瑟座

不動明王などの台座は、ごつごつした岩を型どった「岩座」
さらに岩座を形式化して木を組み合わせてあらわした台座を
「瑟瑟座」と呼ばれます。

●雲 座

たなびく雲の上に蓮華をのせた台座です。
来迎の阿弥陀如来像などによく見られます。

●宣字座

鬼子母神などの台座は宣字座といわれるものです。
正面から見たかたちが「宣」という字に似ていることから
この名があり、古代インドの王の座を模したものであるといいます。

●鳥獣座

鳥や動物を型どった台座です。
普賢菩薩の象
文殊菩薩の獅子
孔雀明王の孔雀
大威徳明王の水牛  など

 

■ 仏像の姿勢

 仏像には、基本的に立像・座像・臥像の3種類があります。

●立像

両足をそろえて直立した正立像、
一方の足を少し前に出して軽い'休め'の姿勢をとった「斜勢像」、
経行といって座禅の後にごくゆっくりと歩く姿をとらえた「経行像」、
少し前かがみになった「侍立像」、
金剛童子像のように右足を高く振り上げて立った「丁子立像」、
蔵王権現などのように踊りをおどるすがたをたらえた「舞勢」
などがあります。

●座像

代表的なのが、座禅の座法である「結跏趺座」ですが、
これに「降魔座」と「吉祥座」があります。
結跏趺坐にように両足ではなく、
片足だけを反対側の太股につけた「半跏趺座」というのもあります。
このほか、如意輪観音のように片膝をたてた「輪王座」、
来迎の阿弥陀如来にしたがう菩薩のように
尻をを地につけずに中腰になった「跪座」や「蹲居座」、
弁才天の座法でいわゆる横座りの姿勢をとった「箕座」 などがあります。

さらに座像の中には台に座ったものがありますが、これを「椅座」といいます。
このうちふつうに椅子に座るように両足をそろえて踏み下げたものを「善跏椅座」、
右足を曲げて左膝の上にのせたものを「半跏椅座」といいます。
善跏椅座には如来像もありますが、半跏椅座は菩薩のみに見られます。
とくに半跏椅座して右手の指先を頬に軽く当てたものを「半跏思惟形」といい、
弥勒菩薩像に多く見られます。

●臥像

横になって寝そべったものです。
これは釈迦の涅槃(死)の様子をあらわしたもので、
右腹を下にして左手を体側に沿って伸ばし、
右手は自然に伸ばしている
「涅槃像」といわれるものです。


 

■ 仏像の手のかたち(印相)

仏教も、仏像も、ともにインドで生まれています。
そのインドでは、手のかたちにさまざまな意味づけをしていました。
仏像についても、手は重要な役割をになっています。
仏や菩薩、天など、さとりの内容や誓願を表現することを、「印相」といいます。
「手のかたち」という意味です。

●法界定印
 (禅定印)

深い瞑想に入っていることを示す印。
掌を上に向け、左手の上に右手を重ね、
両手の親指の頭を軽く触れ合うようにして、ヘソの下に置いた形。

●降魔印

悪魔を降してさとりを得たことを示す印。
「因触地印」ともいいます。
左手の先を大地に触れる形をとるものと、右手を使っているものの二つ。

●施無畏印

すべての人々に恐怖の心を取り除いて救済することを示す印。
右手の五指をつけたまま開いて、掌を外側に向けて胸あたりに上げた形。
(これは、与願印と組み合わされていることが多い)

●与願印

人びとが求めるもろもろの願いごとをかなえる、ということを示す印。
左手の五指をつけたまま開いて、掌を外側に向けて下に垂らす形。

●説法印
 (転法輪印)

釈尊が法を説いたときの形といわれます。
両手を胸のあたりに持ってきて、右手を外側に向け、左手を反対にする。

●智拳印

金剛界の大日如来だけが結ぶ印。
左手の人差し指を上に向け、立てたままでこぶしをつくり、
右手のこぶしのなかにいれた形。

●九品の
阿弥陀如来の
印相

阿弥陀如来の(とくに浄土教においては)極楽浄土に関して、
それにかなう素質とか能力を基準にしたもの。
九種類(九品)に分類されており、
仏像では両手の形として表現されています。
つまり、
・ 上品(大いに素質のある人)
・ 中品(普通の人)
・ 下品(おぼつかない人)
とまず分けられ、この3グループに上生、中生、下生がそれぞれつきます。




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