仏天蓋の設置

お寺の仏天蓋の設置の様子です。

お寺のご本尊の上の仏天蓋を製作し、設置した様子をご覧ください。

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今回、ご依頼いただいた仏天蓋は
"国産 仏天蓋 古代型雲彫 総本金箔押 3尺 4枠 貴石仕様"

京都の職人さんしかできないパワーストーン(貴石)をつけた仏具です。

ご希望により貴石は曼荼羅五仏の色(白・青・黄・赤・緑)にちなみ、
五色のような色彩ということであとは職人にお任せいただき、
白オニキス ・瑪瑙 ・琥珀 ・アベンチュリン ・瑠璃で製作しました。

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ご本尊の場所の下見

本堂を下見に行かせて頂き、ご本尊の場所や大きさの確認したところ

ご本尊の真上にするにはギリギリもしくは厳しい状況で、
そんな場合は仏天蓋の場所を少し前にずらして設置するのですが
できれば真上に設置をご希望でした。

下見の段階で、ご本尊の場所周辺の状況も確認して可能なことを
探ります。天井裏も確認しました。
(現場で実際に職人による確認が必要です。)

状況の判断として、
最悪は前にずらして設置をご了承頂いた上で

通常は仏天蓋は天井から吊る形で設置しますが、

高さに余裕がなかったために天井にピッタリつける形で
太いネジ切りワイヤーの付けた形で仏天蓋をつくり

天井の穴を開けネジ切ワイヤーを天井に差し込み
天井裏でしっかり固定する予定で下見を終えました。

仏天蓋の設置

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天井裏の様子

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見事に何もかもがピッタリ納まりました。

しかし現実は予定調和とはいきません。

下見をしてつくった
よみが当たって安堵したり
実際にやってみると予測外だったり...。

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京都の職人さんの道具には
起こりうることを想定した対応できる道具も用意されていました。

実際に設置作業をしてみてから

実は、

仏天蓋は
理想で目指すのはご本尊の真上に設置すること。

実際に設置作業をしていきながら
出来る方法に変更することはある。

今回は、ご本尊の真上の天井の穴を開けてみて
仏天蓋のネジ切りワイヤーを差し込んでみると

偶然に本堂の屋根裏の梁が
ご本尊の真上にまっすぐ通っていた!

ちょうどその梁に穴を開け

本堂の建物そのものに
仏天蓋のネジ切ワイヤーを締めることができたのです。

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下見でも屋根裏の状態は確認しましたが
よみでみる範囲なので

あて木を用意してそこに打ち込む予定でした。

しかし、ちょうど建物の梁がきていたので
より強度が高くなる梁に固定することができたのです。

下に垂れる瓔珞部分も
"ご本尊に当たらないか"
"お顔が隠れてしまわないか"

実際に垂らしてみないとわからない。

結果として
すべてが理想通りにうまくおさまったのでした。

内緒話ですが、職人さんは大工さんではないので
まさかあの太い梁の穴を開ける道具を持って来ていなくて
かなり足場の悪い中で頑張って開けてもらったのだと思います。

なにもかもがピッタリの結果となり爽快感ですが、
実際に作業してみないとわからないものでもあることをお伝えしたいと思いました。

手前みそな話ですが...

ご本尊の両脇にはたくさんの仏像が並んでいました。

仏像を安全に仏天蓋を設置する必要があるため
仏像をしばらく移動させて頂くことになりました。

年代が古い仏像で、光背の状態や台座の形体がそれぞれです。

仏天蓋の作業をしますが
仏像や仏具を扱う専門職でもあります。

それぞれの状態に合わせ即座の判断での手慣れた移動で
元通りに戻す安置ができました。

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