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仏像

- 京仏師による仏像とはどういうものであるのか -

(8) 仏像の綺麗な仕上がりには、見えない部分

京仏師 冨田珠雲 阿弥陀如来 東光背

● 下地

仏像に彩色や金箔押し仕様にする時に下地に何を使うか、どのよ
うな手間をかけるかで仏像の仕上がりに違いがでます。

科学塗料は一度塗るととれないので、上から上から塗り重ねるし
か出来ないため仏像が厚ぼったく仕上がります。

泥(との粉など)と、膠・漆の天然塗料を使いますが、その工程
の後にどんな加飾を施されるかを考えて工夫した下地を仕上げら
れていることにより仕上がりが違います。

例えば截金で、「剥がれにくく綺麗な截金」を仕上げる職人さん
は工夫を重ねた作業を多くされ、手間をかけ仕上がりを大事に
するものがこもっています。これは、下地の作業の職人さんの仕
事にも同じことです。

※仏像の加飾は、下地だけ・彩色だけ・截金だけという専門の職人
 さんに仏師の依頼によって作業をされます。仏師は、仏像を彫る
 のはもちろんですが、仏像を仕上げるコーディネーターでもあり
 現場監督でもあります。

● 違いが出るのは、のちに修理する時にも

仏像を修理する時に怖いのは、
元に彫られたものを彫ってしまうこと。

下地の材料・手間は、のちに修理する時にも違いが出ます。サ―
フェイサーは一度塗ると、取ることが出来ません。

冨田京仏師の経験された仏像の修理で、預かった仏像の天然漆を
とってみると、綺麗なお顔が出てきました。綺麗な彫りでしたが、
漆塗りにより厚ぼったいお顔の仏像となっていたのです。それを
依頼主様にお話されると、とても喜ばれたそうです。修理で、よ
り元の綺麗な姿に仕上がったのだそうです。天然漆であれば良い
ものは、このように年数が何代も経ってから息を吹き返し喜ばれ
ることもあります。

手間はかかりますが、歴史ある自然の材料を使い仕上げられてい
る仏像は、修理も可能であり元の姿に戻すことができます。

いい仏像ほど修理がしやすいのだそうです。

※例えの修理のエピソードで、
 「最初の仏像を生かした姿に修理」にできるわけは
 ≫ (10) 京仏師の仏像の仕上がり

 

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冨田珠雲 京仏師 ご依頼

仏師仏像は、受注製作となります。

 





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