具足(東本願寺 真宗大谷派用)

― 具足 -香・華・燈の3つの供養のための、香炉と花立と燭台のセットを三具足といい、祀るために欠かせないものです。花立 一対、燭台 一対、香炉 一個の五つセットを五具足といいます。日常は三具足、法事の際には五具足を用いて祀ります。また、華瓶を2つ、燭台を1つ、火舎香炉を1つの四品を四具足といいます。● 仏具の置き方 香炉で三足のあるものは、一本がこちら向きになるように置き、二つ耳があるものは、耳を左右に向けておきます。報恩講や年回、新年、盆会などの特別に改まった法要の場合、前卓は五具足にし、普段は3具足にしておきます。四具足は、仏壇の上壇に上卓がある場合におきます。この華瓶には、樒などの青木を用います。色花はさしません。・ 四具足 (左から、華瓶、仏飯器、火舎香炉、仏飯器、華瓶)・ 五具足 (左から、花立、燭台、香炉、燭台、花立)・ 三具足 (左から、花立、香炉、燭台)












― 供え物 -■ お 香 香を焚き、その香りで仏を供養するわけですが、祈る側の人間の気持ちも落ち着くものです。香には、線香と抹香がありますが、ふだんは線香を用いて、仏事の焼香などには抹香を用います。香を焚くことによって悪気を捨て去り、心を清浄にするとされ、仏前で常用されるようになりました。香はそれほど高額のものを用いることはありませんが、少量であっても、できるだけ良質なものを使うように心がけましょう。■ 線香のあげ方白檀・丁子・沈香・安息香などを松やになどの糊料で固めて線状にしたものが線香です。仏の供養には、抹香よりも線香が日常用いられます。線香の炎を消す際には、息を吹きかけて消すことは、生臭さを避けようとする意味からタブーとされています。ですから炎は線香をふって消すか、手やローソク消し用のうちわを使って消すようにします。線香のあげ方は、1本または2本を立てればよいのですが、香炉が小さければ線香を2つに折って使います。ただし臨済宗では、長いままの線香を1本、真言宗では3本立てるとされています。香の香りがひろがることは、仏の慈悲の表れとされています。ですから何よりも心をこめて行うことが大切です。(火の取扱い、後始末はご注意ください。)■ 花のそなえ方 供えられた花が、生々と美しいのは心がなごむものです。トゲや毒のない、虫がくったり、しおれていたり、臭いがよくないなどの花を避ければ、野の花、庭の花いずれでもどんな花でもよいのです。仏花は礼拝する人の心を清らかにさせる役割をもっているものです。ですから、そなえられる花の表側を、礼拝する人の方へ向けて清らかな気持ちで礼拝してもらうことが大切です。■ 灯 明 仏の知恵の光、慈悲の光を意味するのが灯明です。香やお花と同様に、昔から仏を供養する際に用いられてきました。燭台は、ローソク立のことです。ローソクには、和ローソクと洋ローソクがあります。法事の際には、気分的に和ローソクを供えたいものです。灯明を消すと場合には、手のひらであおぐか、ローソク消し用のうちわ、ローソク消しを使いましょう。息を吹きかけて消すのは、線香の場合と同じでタブーです。和ローソクの場合には、仏具の香箸を用いて芯を切り、灯を消すようにします。灯明は礼拝が終わったら必ず消すようにしましょう。火の元には充分用心してください。■ 飲食供養 (おんじきくよう)仏前に毎日御飯などをお供えすることを、飲食供養といいます。命日、法事の際に、亡くなった人の好物を供えることを、霊供膳(れいくぜん)といいます。■ 浄 水 (じょうすい)仏前に供える水のことを浄水といい、家庭で使用される飲料水を用います。洗浄な水を供えることで、礼拝者の心を洗うという意味があります。宗派によっては真宗のように、水、お茶を仏壇に供えないというところもあります。


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