法輪堂 拝観日記

興福寺 南円堂 拝観日記

6月2日までの特別公開だったのですが
興福寺の南円堂の創建1200年記念の特別公開に行ってきました。

南円堂.jpg

左 北円堂のご本尊・弥勒如来像 (国宝)
右 南円堂のご本尊・不空羂索観音菩薩坐像(国宝)

北円堂・東金堂は、特別公開で拝見したものの
なぜか、南円堂は前だけでのご挨拶だけとなっていました。

今回の特別公開では、興福寺の南円堂のご本尊が
「不空羂索観音菩薩」であることが頭の中にようやく飛び込んできて

「不空羂索観音菩薩」といえば、東大寺の法華堂のご本尊
と思っていたので調べ直して

興福寺の南円堂のご本尊が、不空羂索観音菩薩坐像(国宝)
東大寺の法華堂のご本尊が、不空羂索観音立像(国宝)

と正しく理解ができたので「是非拝見したい。」と思い
行くことになりました。

不空羂索観音は、
手に執る羂索(網)ですべての人々を救済する観音さまです。

南円堂2.jpg

南円堂の不空羂索観音は、
慶派の総師 康慶によるものです。

【 興福寺 南円堂 】(重要文化財)
*西国三十三所第9番札所。
*弘仁4年(813)藤原冬嗣が、父内麻呂追善のために建立。
*基壇築造の際、和同開珎・隆平永宝を撒きながら版築。
*鎮壇には、弘法大師が係わったと諸書に記されている。

南円堂を向かって左側に
ぐるっと外に行って上にあがります。

そうすると 

南円堂4.jpg

興福寺では北円堂とならぶ最古の建築物の
【三重塔】が見える向こうにも景色が広がりました。
「高いよい場所に建っているのだなぁ。」と
気持ちがよくなったところで入らせて頂きました。

中は、真ん中に八角形の須弥壇があり、
ぐるりと外側をまわるように拝ませて頂けます。

ご本尊が、336.0cm。 須弥壇の上におられますし、参拝者の歩けるのは2列ぐらい。
思いっきり見上げることとなります。

「・・・大きい。」
この距離感と、存在感・・・
すべて含まれてのこの感想になりました。

よく見ると、右手に儀式などに使う
「払子」を持っておられました。

不空羂索観音菩薩坐像は、
鹿皮を身にまとっておられます。
藤原氏の氏神春日社との関係で
特に藤原氏の信仰を集めたそうです。

須弥壇の四方には、東に持国天、南に増長天
西に広目天、北に多聞天が守っておられます。

南円堂3.jpg
*ご本尊 国宝  不空羂索観音菩薩坐像(康慶作)
*国宝  四天王立像
※国宝 法相六祖坐像も元は南円堂に安置されていました。(現在は国宝館)

「南円堂+北円堂」共通券(記念品付)の
記念品のにほい袋
南円堂n.jpg

興福寺は、どこにあるのか

そう質問されたら、
「奈良公園の中」って答えそうです。
それは、奈良公園のあちらこちらに
興福寺の堂塔が点在する形になっているからです。

じつは、平安時代に興福寺は春日大社と合体し
藤原氏の氏寺と氏神を管轄していました。
ところが、明治維新の神仏分離で春日神社が分離され
寺領も上地に命じられ、寺領のほとんどが
奈良公園になってしまったのだそうです。

興福寺.jpg








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