法輪堂 拝観日記

国宝 十二天像と密教法会の世界

東寺でとても気に入ってお土産にした
 「十二天屏風」の絵ハガキ。
十二天屏風.jpg
 (※こちらは、重要文化財の十二天屏風の絵ハガキ) 

東寺の名宝展でも 「国宝 十二天屏風」は保護のため 十二天を一緒に展示されなかったのに、
十二天を揃って見る事が出来るというので 京都国立博物館に行ってきました。 

国宝 十二天像と密教法会の世界.jpg

入っていきなり 【国宝 十二天屏風】が両脇に
ズラッとガラスケースの中に掛けられていました。 

一幅が想像よりもはるかに大きくて、
(絵ハガキの十二天屏風がその国宝の屏風と思い込んでいたのです)
最初から主役の登場という衝撃の始まりで動揺してしまって
次からの展示品を見てもしばらく内容が入ってこないような感じだったのですが、
「初公開」の赤い文字が目に飛び込んできました。 
それは、【弘法大師像(秘鍵大師像)】。 
左手に数珠、右手には持ち手が三鈷杵になった剣
を持っておられる弘法大師像です。
展示された掛け軸は、現存最古の作だそうです。 
個人的な事で、詳しい事は全く知りませんが
『般若心経秘鍵』 という書物と弘法大師が結びついた
掛け軸という形で実際に目にする事が出来て光栄でした。

感激したのは、 【両界曼荼羅図(久米田寺)】です。
今まで見せて頂いた曼荼羅の中では一番
たくさんの仏さま一体一体がとても繊細に
描かれていて素晴らしいと思いました。

この特別展で久しぶりに一式が揃ったという【金銅五種鈴】
独鈷・三鈷・五鈷・宝珠・塔の五種類の金剛鈴を
一具として用いるものを五種鈴と呼びます。
五鈴のうち、塔鈴を大日如来に見立てて中心に据え
他の四鈴を配置するのだそうです。

四鈴の配置には諸説があるそうですが、
独鈷鈴(無量寿如来 西) 
三鈷鈴 (不空成就如来 北)
五鈷鈴 (阿シュク如来 東)
宝珠鈴(宝生如来 南)

高さも26cmぐらいあり、 存在感がドッシリありました。

「後七日御修法のあゆみ」として
後七日御修法の行われる部屋の中の配置図を
丁寧に色づけされ書かれている【御七日差図】とは別に
パネルでの説明や配置図などがあり
後七日御修法が少しイメージできるような気がしました。 

灌頂には、色々あって一般の人も受けることが出来る
目隠しをして曼荼羅の上に華を投げ 華が落ちたところの仏と縁を結ぶ結縁灌頂があります。
ここでようやく絵ハガキの【十二天屏風】がありました。 

天を描かれた上部に、種字が入っています。
空海筆【灌頂歴名】には、最澄の名もあり
空海と最澄の接点を感じることが出来ました。 

国宝 十二天像と密教法会の世界2.jpg

同時開催で「方丈記」が、 特別展の続きにありました。 
組み合わせが一見唐突のようにも思えますが、
ポスターに 「平安の祈り 乱世の無常」 の文字があります。

展示には、 鴨長明自筆という伝承がある
最古の写本 【方丈記】大福光寺本(重要文化財)がありました。
ガラスケースの中に巻物が広げられていて
「方丈記」の中でのポイントが分かるような展示の工夫があり
「飢饉」など実際の文字で見つける事ができました。
一気に書き上げられたかのように 文字が淡々と流れているように見えました。 

展示会場の中には、白いテープで 方丈の大きさと高さを印されていました。
河合神社にて再現された方丈を見た記憶よりも小さく感じたのですが、
建物が建っていて感じる大きさと、 空き地になったスペースを
狭く感じる感覚の違いかと思いました。 

なぜか国宝「餓鬼草紙」京都国立博物館の展示のほか
天狗が描かれていたり、 阿弥陀経が紺地の紙に金字で書かれていたり、
親鸞筆の「一念多念文意」があったり 盛り沢山な展示でした。 

建て替え工事中の京都国立博物館の平常展示館は、
きれいな建物が出来つつありました。
(今気がつきました。写真を撮っておけばよかったと。)

 [関連記事]  
*河合神社 拝観日記&方丈
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国宝 十二天像と密教法会の世界
成立800年記念 方丈記

2013年1月8日(火)~2月11日(月・祝)
京都国立博物館

■ 「国宝 十二天像と密教法会の世界」 ページ ≫ (京都国立博物館 公式サイト内)
■ 特別陳列「方丈記」 ページ ≫ (京都国立博物館 公式サイト内)
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