法輪堂 拝観日記

国立国際美術館 「ルノワール~伝統と革新」 観覧日記

国立国際美術館の
「ルノワール~伝統と革新」に
行って来ました。

国立国際美術館 「ルノワール~伝統と革新」 観覧日記1.jpg

 

開場時間に着いたのですが、
もうすでに長蛇の列ができていました。

2010年4月17日(土)~6月27日(日)
大阪市 国立国際美術館

フランス印象派の巨匠
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841~1919)。
国立国際美術館 「ルノワール~伝統と革新」 観覧日記2.jpg
この
【イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)】は、
大阪展のみの出展なのだそうです。

1点のみの展示スペースでの展示。
順番を待っていれば、間近で見ることができました

モデルは、8歳なのだそうです。
もう少し、お姉さんなのかと思っていました。
清楚な上品な雰囲気がただよっています。

ウエーブのかかった長い髪がふわふわで、
毛先がとても繊細に描かれていました。

実は、このあと学校に行くために
イレーヌは、この長い髪を切ることになったそうで、

ルノワールは
「このモジャモジャで、もっといろんなことが描けたのに。」
と残念がったのだそうです。
国立国際美術館 「ルノワール~伝統と革新」 観覧日記3.jpg
今回のルノワール展の中で
一番印象に強く残ったのは、
男女一組がダンスを踊る
【ブージヴァルのダンス】です。

展示室に入ると
少ししてから見えてくるのですが、
絵の周囲が明るく感じ
とても楽しい空気が伝わってくるようでした。
等身大に描かれているからでしょうか
まるで、中庭でパーティーが行なわれている中に
招かれたかのような気分になりました。

近づいて観てみると、
輪郭というかラインがはっきりしていません。
「ぼわっ」と色付けされているのに形が見えるのです。

しかし、この絵を実際に見せて頂いて
「なるほど、だから印象派というのだ。」と納得しました。
明確なラインで描かれていないのに形が見え、それ以上に
描こうとされている空間や空気が伝わってきました。

実際に観る事ができたからこそ
溢れ出る魅力を感じ
ルノワールの人気と、印象派の素晴らしさを新発見しました。
もう一点。驚いたのが、
【団扇を持つ若い女】
女性が団扇を持ち、後ろにある活けてある花は菊等
馴染みのあるアイテムが描かれていました。
ジャポニスム(日本趣味)の影響を
取り入れられていたのだそうです。

ルノワールは、赤を大切に使っていたとか。

【イチゴのある静物】では
その赤がたくさん使われています。

晩年、リュウマチにより車椅子での生活となり
絵筆を握る指も痛みがあったにもかかわらず
ずっと描き続ける事は続けたのだそうです。



図録ですが、
大阪展では、図録の表紙が2種類あり
「団扇を持つ若い女」か「イレーヌ嬢」かを選べました。
表紙が違うだけで、中は同じとなっているそうですが
「イレーヌ嬢」が表紙の図録は、あまりにも好評で
会期途中に売り切れたことがあったようです。
それだけ人々を惹き付ける絵なのだと思えるエピソードです。


ルノワールは、女性を多く描いています。
花を描き始めたのも、ルノワールの妻が
ルノワールの為に毎日花を飾っている事に
気がついたことによるようです。

ルノワールには、女性はどのような存在だったのでしょうか。

ルノワールは、女性たちのそばに居る時が安らぐといい
「毎日の洗濯が、ドイツ帝国の建設と同じように大切だ
とよく分かっているのだ。」と語っていたそうです。



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