法輪堂 拝観日記

待ち時間での出会い

大阪の国立国際美術館で開催中の
『ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち』に行ってきました。

その時に販売所での待ち時間で
思いもよらぬ楽しい充実した時を過ごさせて貰いました。
その出会いをお話させて頂きたいと思います。

<そのⅠ>

 美術館展などでは、販売所近くに
 名画の精密画の予約販売があります。

 今回、精密画の展示物には各作品の説明が
 詳しく説明書きがされていました。
 開放的な感じで展示されていましたので
 じっくり見せて頂いていました。

 『バルトロメ・エステバン・ムリーリョ の
 6人の人物の前に現われる無原罪の聖母』の説明書きにとても惹きつけられました。
 精密画では、天使がリボンを持っている1部分だけでした。

 「なぜ、1部分だけなんだろう? ・・・」 そう思いつつ文字を読んでいくと、

 「ムリーリョは、5人の子どもをペストなどで亡くし
 6人目の娘も耳が聞こえなかった為にその娘を思い無原罪のお宿りを描いた」
 との一節がありました。

 『美の宮殿の子どもたち』展の中で
 子どもを幼くに亡くした親の気持ちの作品を観た直後という事もあり、
 6人目の娘さんに対する想いがジワッと伝わってくるようでした。

 精密画では1部分ですので、
 「全体像が何かで確認したい。」と思っていたところ
 精密画の販売員さんが突然声を掛けてくださり
 色々な美術館展のことや、名画のことや、作者のことなど
 楽しくたくさんお話してくださいました。

 ムリーリョの描く天使の絵は、すごく柔らかい表情で
 「ムリーリョが好き」というファンが多いのだそうです。

 思いもよらぬ楽しい出会い'その1'でした。


<そのⅡ>

 話は、作品についてに戻しまして
 『6人の人物の前に現われる無原罪の聖母』の作品が
 大きなサイズの作品で比率の関係で1部分の再現となったとのこと。

 それより何より、今、京都市美術館で開催中の
 『ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画』展で
 『6人の人物の前に現われる無原罪の聖母』が展示されているのだそうです。

 興味を持った作品の実物が観ることができるなんて
 そうある機会ではありません。
 思いもよらぬ楽しい出会い'その2'です。


<そのⅢ>

 家に帰り、ムリーリョについて調べてみました。
 ムリーリョは、バロック期のスペインの画家で
 甘美な聖母像や、愛らしい子どもの絵で知られているそうです。

 そして、驚きました!

 ムリーリョの作品を見てみると、
 「無原罪の御宿り -エル・エスコリアル-」
 「貝殻を持つ幼児たち」があります。

 それはなんと
 「プラド美術館展 (2006年 大阪市立美術館)」で
 実際に観てとても気に入って以来
 部屋の壁に貼ってある絵そのものでした。
 今まで作者のことを意識せず、親しんでいた絵が
 ムリーリョの作品だったのです。
 全く違う出会いで知り、とても興味もったものが同じ作者の作品という
 偶然の一致に感動しました。
 何かの縁があったのでしょうか。と思うと嬉しいです。

プラド美術館展.jpg

(『プラド美術館展』のちらし 絵画:「貝殻を持つ幼児たち」)

日本に居てなかなか来ないという作品を
実際に観ることができるなんて夢のようです。

是非、京都に来ているルーヴル美術館展にも行きたいと思っています。

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 ■ ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち 公式サイト ≫

 2009年6月23日~9月23日
 ※ こちらは、大阪です。


 ■ ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 公式サイト ≫

 2009年6月30日~9月27日
 ※ こちらは、京都です。

 ■ 『バルトロメ・エステバン・ムリーリョ の
   6人の人物の前に現われる無原罪の聖母』≫


 会期は終了しましたが、
 ■ プラド美術館展 公式サイト ≫

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